2018年05月11日

【241】食中毒シーズン到来。鶏肉の扱いにも要注意!

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「男子、厨房に入るべからず」。昔はそんなことを言われたものですが、昨今は積極的に厨房に入って料理の腕を振るう男性が増えてきました。

 連れ合いが病気で、先立たれてなど、やむなくという動機もあるでしょうが、純粋に料理が面白くてという人も多いようです。

 かく言う筆者も、そのひとり。数年前にカミさんが股関節の手術で入院。やむなく始めた自炊が意外に面白く、退院後もときどき厨房に立つようになったのです。

 おかげさまで、いささか腕のほうは上がったように思いますが、先日、カミさんから意外なダメ出しをくらいました。

 得意の『とり肉のガッツリ煮』の下拵えをしていたときのことです。

 突然、背後で「ピーッ、ピピピ!」と、カミさんの声。振り向くと、冷蔵庫からイエローカードならぬイエローパプリカを取りだして、私に突き出します。

「とり肉を触った手で野菜に触ったらダメ!」

 そうでした、そうでした。調理中の生肉の扱いで注意しなくてはならないのは豚肉だけかと思っていたら、とり肉も同じくらいヤバイことを取材先で教えられ、カミさんにも話したことを思い出しました。

 カンピロバクターという細菌があり、感染すると下痢や腹痛、発熱、吐き気など食中毒特有の症状が出ます。幼児や高齢者など、抵抗力が弱い人では重症化するケースも見られます。

 また、ギラン・バレー症候群と言って、手足や顔面神経のマヒ、呼吸困難などを起こす難病を引き起こす危険性も指摘されています。

 ナマのとり肉は、感染力も強いこのカンピロバクターに汚染されていることが多いのです。

 カンピロバクターは熱や乾燥に弱いため、加熱すれば大丈夫ですが、落とし穴は調理中。買ってきたとり肉を包装から取り出したり、切ったりもんだりした手で、うっかり野菜など他の食材やまな板、食器などを触ると、そこに菌は移動。結果、二次感染が発生するリスクが高くなるのです。

 とり肉料理を作る場合、豚肉同様、加熱処理に加えて、次のような心構えも大切です。

●生肉は他の食品と調理器具や容器を分けて処理や保存を行う。
●生肉を扱う作業は、できるだけ最後のほうにもってくる。
●生肉を取り扱った後は、十分に手を洗ってから他の食品を取り扱う。
●生肉に触れた調理器具などは使用後洗浄・殺菌を行う。

 間もなく本格的な食中毒シーズン突入。男も女も、料理する人は味だけでなく、衛生管理の腕を磨くことも大切です。

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2018年05月04日

【240】ヘソでお茶ならぬ活力をわかす!

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 ヘソをさすると健康になる・・・。なんて言うと、さっそく「ヘソで茶をわかす」なんて半畳を突っ込まれそうですが、実はこれ、意外にまじめな話なんです。

 といっても、直接ヘソをさするわけではありません。正確には、ヘソを中心に、その周囲をさする。つまり、おなかさすりです。

 実は、おなかには自律神経が集中しています。自律神経は、意志とは関係なく血流や内臓などの働きをコントロールしている自動制御装置。活動時に働く交感神経と、急速時に働く副交感神経とで構成され、両者が適度にバランスを取り合うことで、私たちの健康は保たれています。

 ところが、ストレスなどで、このバランスが崩れると、さまざまな形で体調不良が起きてくるのです。

 ヘソさすりは、その崩れた自律神経を整えるのに大きな効果があるのだそうです。

 その仕組みを簡単に言うと・・・。

 自律神経が正常に働かなくなると、腸の機能が低下して消化・吸収がスムーズに行われなくなります。それが便秘や下痢だけでなく、免疫力をも低下させ、体にさまざまな不調を招く引き金になるのです。

 ヘソさすりでおなかを優しくマッサージしていると、腸のぜん動運動が促進され、腸の機能も回復。ガスや便の流れはもちろん、滞りがちになっていた血液やリンパの循環もよくなります。その結果、自律神経のバランスが再び整えられていくというわけです。

 ヘソさすりによって改善が期待できるのは、便秘や過敏性大腸炎などの消化器系のトラブルのほか、頻尿や尿漏れ、不眠、冷え。手足の冷えやしびれ、痛み、ひざ痛や股関節痛、肩こりや首コリ、めまいや耳鳴りなどと、実に多彩。それだけ自律神経の不調は健康にとって影響大ということなのでしょう。

 特に検査しても悪いところが見つからないといった原因不明の症状で悩んでいる方は、一度、このヘソさすりを試してみてはいかがでしょうか。

<ヘソさすりのやり方>

(1)大腸エリア
 盲腸のあたりに手のひらを置き、おヘソを中心に時計回りに円を描くように、ゆっくりおなかをさする。

(2)小腸エリア
 おヘソの右下に手のひらを置き、おヘソを中心に時計回りに円を描くように、ゆっくりおなかをさする。

(3)太陽神経叢(交感神経の結節部)エリア
 みずおち(胸の下中央の凹んだ部分)の右下に手のひらを置き、この場合はおヘソではなく、みずおちを中心に時計回りに円を描くようにゆっくりさする。

  (1)〜(3)の順に、いずれも1周5秒程度で4〜5分くり返します。これを1セットとして、1日1セット以上行います。時間がない場合は(3)のみでも可。

服の上からさすってもかまいません。
あお向けに寝て行うのが理想。無理な場合にはイスに座り、背もたれに体を預けながら、できるだけあお向けに近い状態で行いましょう。
就寝時に行うと寝付きがよくなります。
強くさすったり、押したり、もんだりしないこと。

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2018年04月27日

【239】猫のゴロゴロ音が薬になる!?

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 ここ数年、ネコ人気が急上昇。今なお衰える気配もありません。

 テレビをつけても、雑誌を開いても、愛らしいネコちゃんの顔が引きも切らず、目に飛び込んできます。

 テレビコマーシャルなどは、ネコさえ出しておけば安心という感じで、車だろうと、家電だろうと、商品とは何の脈絡もなく画面にネコが登場。確かに、ネコ好きは「おっ!」とばかり、しばし目が行きますから、作戦としては悪くないようです。

「時代はネコ」は、数字の上でも明らかのようです。日本ペットフード協会が毎年実施している国内の犬猫飼育数調査では、昨年、猫が犬を逆転。これは1994年の調査開始以来、初めてのことなのだそうです。

 この猫フィーバーの大きな背景に「癒し」の存在があることは、衆目の一致するところ。それだけ現代人はストレスに痛めつけられているということなんでしょうか。

 とにかく、猫の癒しパワーは半端ではありません。姿や仕草、鳴き声、手触り・・・。彼らはあらゆる感覚を通して、私たち人間の心を癒してくれます。

 そして、大事なことは、それが心身の健康にも確実に結びついていくことです。

 以前から、猫を飼っていると免疫が上がったり、血圧が下がるなどの研究報告は見られますが、最近では、あのノドのゴロゴロが人間が本来持っている自然治癒能力を高め、病気やケガの回復を早めるという研究データも。

 詳しくはわかっていませんが、ゴロゴロを発するときの低い周波数(25〜150Hz)が聞く者の副交感神経を優位にしたり、幸福ホルモンと呼ばれるセロトニンなどの幸福ホルモンの分泌を促進させるのではないかと考えられています。

 すでにフランスでは「ゴロゴロセラピー」なる療法も登場し、骨折の治療や術後の体力回復に役立てられているようです。

 また、特に高齢者がペットを飼う場合は犬より猫がおすすめ。というのも、犬は一部の小型犬を除いて散歩させなくてはならず、それが体力の低下につれて負担になっていきますが、猫ならその必要がないからです。

 下手な健康法より、猫を飼うほうがよっぽど「元気で長生き」には役立つかも知れませんね。

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2018年04月20日

【238】糖尿病の方はぜひ実践を! 合併症を防ぐ毛管体操

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 もし、あなたが糖尿病で、現在、食事療法などで改善を目指しているなら、ぜひ加えていただきたい健康法があります。

「毛管体操」といって、体力のない方でもできる簡単な運動です。

 糖尿病でもっとも恐いのは合併症ですが、毛管体操は血糖値を下げると同時に、この合併症の予防にも大きな効果が期待できます。

 インスリンの働きが低下して糖分が血液中に増える高血糖状態がつづくと、血管が痛んでボロボロになり、破れたりつまったりしてきます。その結果、血流が滞り、細胞への栄養や酸素供給ができなくなります。

 特にダメージが強くあらわれるのが毛細血管です。全身の血管の99%を占める毛細血管は血液循環の最前線基地。ここで、血液は運んできた栄養・酸素を細胞(臓器)に与え、かわりに老廃物や二酸化炭素を受けとって排泄します。その機能が低下すれば、当然、臓器の働きも悪くなってきます。

 糖尿病性合併症の多くは、こうした毛細血管の機能低下から発症します。網膜症や腎症、神経障害が三大合併症となっているのも、目や腎臓、末端神経には特に無数の毛細血管が集中しているからにほかなりません。

 糖尿病は、血糖が高い状態だけなら目立った自覚症状がないのが特徴です。でも、合併症は、ある日突然のようにあらわれ、いったん始まったら、元に戻すことはかなり困難という厄介な病気です。

 ご紹介する毛管体操は、高血糖で衰えてきた毛細血管の血行を高め、その働きを活性化させる運動です。

(1)床に仰向けに寝て、首の下に低いマクラかバスタオルを丸めたものを当てる。
(2)両腕と両足を、床に対してできるだけ垂直になるように上げる。手と足の指先はできるだけまっすぐに伸ばす。
(3)両腕と両足全体を、腕と足の付け根からブルブルと小刻みにふるわせる。長さは1分程度。心地よさが感じられる範囲で行う。
※この体操を1日2〜3回行う。

 手足が心臓より高い位置にあると血液が心臓に戻りやすくなります。さらに手足を小刻みに動かすことで毛細血管が適度に刺激され、循環がいっそう高まります。

 患者さんにも毛管体操を積極的に奨励しているという渡辺完爾先生(渡辺医院院長=東京・東中野)によれば、血糖値が改善されるとともに合併症の進行を止めたり、中には改善されたケースも少なくないそうです。

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2018年04月13日

【237】あなたの視力低下の原因はクビ猫背にあるかも?

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 あなたは猫背じゃありませんか? もし、そうなら、早く直したほうがいいですよ。

 なにしろ、猫背でいいことは1つもありません。えっ? 落ちているお金を早く見つけられる? それもそう・・・、いやいや、やっぱりお金より健康です。

  なにしろ、肩こりや腰痛、頭痛は言うにおよばず、内臓や自律神経にも猫背による悪影響はおよぶと言われているのです。

 さらにさらに、最近では近視や老眼、乱視など目の機能低下にも、猫背、特にクビ猫背が深く関係しているという話が話題を呼んでいます。

 クビ猫背というのは頭が前傾して、アゴが胸よりも前に出ている姿勢。当然、胸もこごみ気味で猫背になっています。

 視力回復研究所の山本卓弥代表は、20年以上にわたる研究で、「この状態がつづいていると視力が低下しやすく、回復も難しいことが分かってきました」と言います。

 その理由をかいつまんで説明すると−−。

 視力は、目の中の毛様体筋という筋肉の能力が大きく関与しています。毛様体筋はレンズの役割をしている水晶体の両側にくっついている小さな筋肉。この毛様筋が伸び縮みして水晶体の厚みを調整することで、入ってくる光(像)のピント合わせをしているのです。

 ところで、筋肉はたいていの場合、単独ではなく、つながっている他の筋肉と連動しながら働いています。

 たとえば、指を開閉させてみてください。よく見ていると、手の筋肉だけでなく、腕のひじのほうの筋肉も一緒に動いていることがわかります。

 毛様体筋も同様で、首や肩、背中の筋肉と連携して働いています。中でも首から肩、背中に広がっている僧帽筋とは、後頭部に近い部分で密接に連携しています。

 そのため、僧帽筋が柔軟で、よく動いていれば、毛様体筋もよく働き、視力は保たれやすくなります。逆に僧帽筋の力が衰えれば、毛様体筋の働きも悪くなり、視力は衰えがちになります。

 クビ猫背は、この僧帽筋の筋力を最も弱めてしまう姿勢なのです。

 視力が落ちているのは気になるけど、自分の姿勢がよく分からないという人は、ご家族など周囲の人に観察してもらいましょう。その結果、どうもクビ猫背らしいとなったら、試しに、次の体操をつづけてみてください。

(1)イスに座って背筋を伸ばし、両手を太ももに置く。
(2) この姿勢から、両肩を耳に近づけるようにして上げる。
(3)肩の筋肉に後頭部を乗せるような感覚で、顔をゆっくり上げて天井を見る。角度はできる範囲でかまわない。
(4)軽く胸を張り、1分ほど(3)の状態を維持する。

 スマホやパソコン作業、読書、デスクワークなどの合間に1〜2回行いましょう。

 筆者もやってみましたが、けっこう効果があります。肩こりや首コリも楽になるというオマケもありました。

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