2018年07月20日

【251】熱中症は人も場所も選ばず襲ってくる

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 自分は大丈夫・・・。病気の話題になると、こう言って胸を張る人がいます。ガンも生活習慣病も、すべてが他人事。自分には無縁と言わんばかりです。

 でも、よくよく話を聞いてみると、その理由は「自分の体は自分が一番知っている」「これまでカゼひとつひいたことがない」「脳卒中や糖尿病、ガンの血統ではない」といった、いずれも医学的には何の保証もない、あやふやな理由ばかりです。

 今日は元気いっぱいでも、明日にはぽっくり。そんなケースも身近にゴロゴロあります。

 自分は大丈夫という根拠のない自信こそ、病気の大敵と言わねばなりません。

 現在、猛威を振るっている熱中症でも、まったく同じことが言えます。

 このところ、熱中症による死者が相次いでいるのはご存じの通り。熱中症が死に至るメカニズムは、次のように考えられています。

 身体の中では、基礎代謝や筋肉の収縮などによって常に熱がつくられています(産熱)。運動などで体温が上がると、皮膚表面の血流が盛んになり、汗をかくなどして増えた熱を体外に出してくれます(放熱)。健康な状態では、この産熱と放熱のバランスがとれており、36〜37℃ の体温に保たれています。

 ところが猛暑で体温が著しく上昇すると、この体温調節の機能が追いつかなくなります。その結果、体熱の影響が脳にまで及ぶようになり、意識障害や臓器不全招くという危険な状態に陥るのです。

 30度、35度は当たり前。40度を超す地域も珍しくなくなった今日、私たちはこれまでの“熱中症の常識”が、どんどん覆されていることを知らなくてはなりません。

 日中だけでなく、夜も危険になっています。屋外だけでなく、屋内でも患者数は激増しています。幼児やお年寄りだけでなく、20〜40代の働き盛りにも被害は広がっています。

 もはや、「自分は大丈夫」などとおさまっている場合ではありません。熱中症の毒牙は人も場所も選ぶことなく、襲いかかってくるのです。

 熱中症対策で大切なのは、まず生活上では「食べること」と「寝ること」。とにかく、体力を落とさないようにすることが肝要です。

 体力自慢の若者でも、不眠や疲労がつづけば熱中症の好餌になりかねません。

 各論としては、失われがちな水分や塩分を適宜こまめに補給する。暑いと感じたら、ためらわずにエアコンをかける。運動はもちろん、日中の外出も極力避ける。

  そして、めまいや顔のほてり、筋肉の痙攣、だるさや吐き気など、熱中症の初期症状が身に起きたら、早めに救急車を呼ぶか、受診するようにしましょう。

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2018年07月13日

【250】良薬は鼻に臭し。健康法「食品部門」の横綱はドクダミで決まり!

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 健康法は体を使う運動と、口から摂取する食品とに大別できます。

 簡単、タダ、有効。この健康法の三条件を満たした運動部門の横綱が、前回ご紹介した「かかと落とし」なら、食品部門の横綱はズバリ「ドクダミ」になるでしょう。

 三代目桂三木助が、よくマクラに使った小咄に、こんなのがあります。

 ケチで有名なケチ兵衛さんが、家の前に薪が1本転がっているのを見つけて、「ラッキー!」。ところが、さすがに手で拾うのもみっともないと思い、家に向けて足で薪をポーンと蹴り上げたのがよくなかった。見当がくるって玄関のガラス戸を直撃。ドシン、ガラガラガッシャン。ガラスは見事に粉々です。

 小さな薪1本拾って、ガラス戸が全壊。差し引き幾らの損と考えたとたん、ケチ兵衛さん、「ううーん」と気を失ってしまいました。

 こりゃ大変だってんで、近所の人がワイワイ駆け寄る。中のひとりが飲ませた薬がいい按配に効いてきて、間もなく「ううーん」とと息を吹き返しました。

 介抱した人が「さすがに高い薬はよく効くね」と感心するのを耳にしたケチ兵衛さん、「高い薬? 飲みましたか? 私が。その高い薬を!」と叫ぶや、再び「ううーん」と失神です。

 そこに、ケチ兵衛さんの息子が登場。事情を聞くなり、「それなら大丈夫」と胸を叩くと、親父の耳元で「お父っつぁ〜ん、今の薬はタダだよぉ〜」。するとケチ兵衛さん、たちまち「ううーん」と息を吹き返しました。

 世の中には世話の焼けるやつがいるものですが、そんなケチ兵衛さんも泣いて喜ぶにちがいないのかドクダミ健康法です。

 なにしろ、ドクダミは、そんじょそこらの野草とはワケが違います。「十薬」という生薬名で厚生労働省の日本薬局方にも掲載されている、れっきとした医薬品。しかも、化学製剤と違って副作用の心配がないという、賢くもありがたい野草なのです。

  しかも、しかも。近くの空き地や野っぱらに行けば、いくらでも群生。いくら取っても、誰からも文句は言われません。

 しかも、しかも、しかも。それが生汁を塗れば傷や皮膚病の外用薬に、お茶にして飲めば便秘やむくみ、血流などの改善に役立つというのですから、そのパワーはまさに「ハンパない!」なのです。

 暑い時期は、ドクダミの真っ盛り。やはり、タダより安いものはありません。ぜひ、採取して、健康に役立ててください。

 参考までに、今回は各種皮膚疾患に有効な外用薬としての活用法を紹介しておきましょう。

 外用の場合は生葉をもんで、出てきた汁をなすりつけるように患部につけます。

  ドクダミの生葉には、デカノイルアセトアルデヒドという精油成分が含まれており、これがブドウ球菌や糸状菌などの細菌に対して強力な殺菌作用を発揮してくれるのです。

 ニキビ、湿疹、かぶれ、靴ずれ、剃刀負け、切り傷・擦り傷、虫さされ、水虫、インキンタムシなどの皮膚疾患に、けっこう効きます。 ちなみに、デカノイルアセトアルデヒドは、例のドクダミの生ぐさい臭いの正体。「良薬は鼻に臭し」なんですね。

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2018年07月06日

【249】カーフレイズ(かかと落とし)は、健康法の優等生

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 簡単でお金がかからない、しかも効果が高い。この理想的な健康法の三条件を満たしている1つがカーフレイズ、日本では「かかと落とし」とか「つま先立ち」などと呼ばれているエクササイズです。

 なにしろ、直立して両足を肩幅よりやや狭めに開き、そのままかかとを上げ下げするだけ。もちろん、経費はゼロ。そのわりには確実な健康効果が得られると、医学的にもお墨付きなのです。

 たとえば、埼玉医科大学国際医療センターでは、カーフレイズを心臓リハビリテーションの一環としても積極的に活用し、大きな成果を上げています。

 心臓リハビリテーションとは、安全な運動療法を柱に、生活習慣の改善なども含む総合プログラム。治療のみならず、患者の生活や行動の自立、症状の再発防止などを目的としたものです。

 同医療センターの牧田茂教授によれば、カーフレイズは、心機能の改善や体力の向上に次のような効果があると言います。

・足を中心に筋肉の衰えを防ぐ。
・第2の心臓といわれるふくらはぎのポンピング作用(血液を上方に押し上げる機能)を良くすることで、心臓の負担を軽減する。
・心不全は持続的な炎症を伴うため、体に害を及ぼすサイトカイン(生理活性物質)を多量に放出するが、運動によってその量が抑制されることが明らかになっている。

 また、カーフレイズは注目の骨ホルモンの分泌を高めるのにも有効とされています。

 骨ホルモンとは、骨の骨芽細胞が新しい骨を作るときに分泌されるホルモン。最近の研究では全身の臓器の働きに関与し、認知症や心臓・血管疾患、肝機能や腎機能、糖尿病、肌の老化などの改善・予防に効果があると考えられています。

 仕事や家事の合間でも、通勤電車の中でも、思いついたときにかかとを上げて落とす動作をくり返すだけ。1回に15〜20回くり返すだけでも、効果は十分と言いますから、ものぐさの方にもうってつけの健康法といえるでしょう。

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2018年06月29日

【248】ストレスから脳を守る「頭皮マッサージ」

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 先日、NHKの『アサイチ』で形成外科の先生が「頭をもんでもハゲは防げない」というようなことを言ったら、美容業界からハンパない抗議がきたそうです。

 まあ、無理もありません。停滞気味の美容業界にとって、ヘッドスパは貴重な収入源なのでしょうから。

「育毛剤をつけた後は頭皮をよくもむ」のはハゲ対策には絶対不可欠の儀式。そう思っていたお父さん方にとっても、この話は少々ショックだったのではないでしょうか。

 ただ、先生の発言の本意は、頭をもむことが抜け毛に有効であることにしっかりしたエビデンス(科学的な根拠)はない。つまりは、効くかもしれないし、効かないかもしれないという、健康法にはよくある話で、決して頭から否定しているわけではないのです。

 実際、頭皮の血行をよくすることが健康に役立つとして、頭をもむことを奨励している医者は少なくありません。

 たとえば、脳外科の横倉恒夫先生(横倉クリニック院長)は「脳を癒してストレスをやわらげるには頭皮マッサージが有効」として、患者さんにもすすめているそうです。

 私たちがストレスを受けると、その情報は大脳新皮質に入り、そして大脳辺縁系を経て、最後に間脳という場所に伝わります。

 ストレスは大小より、むしろ量が問題です。現代のように膨大な量の情報が間断なく脳に入ってくると、このプログラムはオーバーワークになり、処理に余裕がなくなってきます。

 この状態がつづけば、間脳にある自律神経などの働きも悪くなり、心身にさまざまな弊害(病気や症状)を生み出すのです。

 脳に最も近く、しかも筋肉を介さない皮膚である頭皮には、その影響が血流停滞という形でダイレクトに現れるといいます。

 実際、心や体に不調を訴えている人は頭皮がカチカチに硬くなって、まるで頭蓋骨に張り付いているようになっているそうです。

 逆に言えば、頭をもんで頭皮の血流をよくすれば、ストレスで疲れた脳も元気になるというわけです。

 頭皮マッサージは、自分の頭をスイカに見立ててやるのがコツです。

 まず、首から頭頂部に向かって、スイカのような緑の筋が放射線状に走っているとイメージしましょう。

 その筋に沿って、後頭部の下から頭頂部に向かって、指先を少しずつ移動させながら、頭皮を軽くマッサージしていきます。

 指先が頭頂部に到達したら、最後に頭頂部にたまった疲労物質を抜くような感じで、スッと指を離します。

 側頭部や前頭部も同じ要領で行ってください。 

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2018年06月22日

【247】便やオナラのにおいは、腸内戦争の実況中継

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 今回は久々にシモネタ。といっても、どちらかというとシモも後ろ、大便やオナラのお話です。

 ウンコやオナラは臭いものと思っているでしょうが、実は、同じ臭いにも等級(?)があります。

 オナラなら、ブッと鳴ったとたん、俗に鼻がひん曲がるような臭いが部屋中に広がり、しかもなかなか消えない強烈タイプもあれば、音はすれどもにおいはしないか、あってもたおやかにして、あまり気にならないタイプもあります。

 大便も同様で、トイレで用を足した後でも、すぐに次の人が入れるくらいのものもあれば、10分も20分も待たなければとても入れない臭いを放つのもあります。・・・。

 また、同じ人でも時によってにおいが違ったりもします。

 何故、こうした違いが出てくるのか。実は、ウンコやオナラのにおいは、大腸内で繰り広げられている“ある戦い”の実況中継でもあるのです。

 私たちの大腸内には、常に100兆個もの腸内細菌が棲息しています。腸内細菌は、乳酸菌や酵母菌など体に良い影響を与える善玉菌と、ウェルシュ菌や大腸菌など体に悪さをする悪玉菌、そしてどっちつかずの日和見菌の3つに大別されます。

 腸内では、善玉菌と悪玉菌とによる勢力争いが24時間休みなくつづいており、日和見菌は優勢になったほうにつき、その勢いを加速させます。

 腸内環境が善玉菌優勢の状態であれば、代謝活動や免疫力も高まり、体は健康な状態に保たれます。逆に悪玉菌が優勢だと、体はさまざまな病気が起こりやすい不健康な状態に陥ります。

 善玉菌は食べ物を発酵させますから、そのオナラや便は漬け物やパンを作るときに出るような、むしろ香ばしいようなにおいになります。

 一方、悪玉菌は食べ物を腐敗させますから、便やオナラも鼻をつく腐敗臭です。

 つまり、便やオナラのにおいは、腸内戦争が善玉菌優性か悪玉菌優性かを知らせる大切なサインになるのです。

 大便やオナラは臭いものなどと、澄ましてばかりもいられないことが、これでお分かりいただけたと思います。

 では、腸内環境を常に善玉菌優勢に維持するには、どうすればいいか。まず、生活面では次のようなことを心がけましょう。

●便秘を早めに解消する。
●肉食中心の食生活を改め、野菜などの食物繊維を積極的に摂る。
●おなかを冷やさない。
●疲労やストレスをためない。

 その上で、腸内の善玉菌を応援すべく、体外から乳酸菌やその生産物質を補給するのも大切です。
 一般に、健康な良い腸内環境を維持するには1日1兆個の乳酸菌を摂取する必要があると言われています。

 ヨーグルトなどの発酵食品だけでは間に合わなければ、サプリメントを活用するのも一手。その場合は乳酸菌の含有量をチェックし、できるだけ大量に含まれているものを選びたいものです。

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