2017年12月01日

【218】眠くならず、体にやさしいカゼ薬「ハーブティー」

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 師走に入り、何かと忙しくて疲れがたまっているせいか、どうもカゼ気味。だけど薬を飲むと眠くなってしまって仕事に支障が・・・とお困りのあなたに、今回は“眠くならないカゼ薬”、ハーブティーのご紹介です。

 ハーブというと、最近はもっぱら脱法ハーブとか危険ハーブとか呼ばれるシロモノが話題になっていますが、本来は体にとても良いものであることは言うまでもありません。

 ちなみにハーブとは、緑の葉や茎を持つ食用可能な植物のこと。さわやかな香りと美しい色合いのハーブティーは、特にヨーロッパなどでは古くから“薬”としても重宝され、民間療法として広く活用されてきました。

 ハーブティーの入れ方は、基本的には紅茶と一緒です。

 温めたポットに、ドライハーブならティースプーン1杯、フレッシュハーブならティースプーン3杯(いずれも1杯分)に入れ、熱湯を注ぎ、後は待つだけ。葉や花など柔らかい部分を使う場合は3〜4分、樹枝や種子など堅いものは砕いて6〜8分待ちます。

 ハーブの種類はカゼの症状に合わせて、次のように用いると効果的です。

<頭痛がするときには>
 ラベンダー、ローズマリー、セージ、ベルカモット

<咳が出るときには>
 アニスシード、リコリス、コンフリー

<熱があるときには>
 レモン、マジョラム、エルダー、アンジェリカ

<発汗させたいときには>
 レモンバーム、セージ、エルダー、ヒソップ

 また、咳でのどが痛いときには、就寝前にユーカリのエッセンシャルオイルをコットンパットにふりかけて枕元に置いておくといいでしょう。

 ユーカリの成分には粘膜の炎症を抑える作用を持つものがあり、これを鼻から吸い込むことで、のどがスーッとして楽に眠れるようになります。

 ハーブは専門店以外にも、最近はスーパーやドラッグストア、百貨店などでも売られています。

 無精な方には、ティーバッグもおすすめです。

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2017年12月08日

【219】冬場こそ本番! ノロウイルスによる食中毒に要注意

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 冬は感染症の天下です。気温が低く、乾燥している状態はウイルスや細菌が活発になって、飛散もしやすくなるからです。

 ところで、冬場の感染症といえば、たいていの方がインフルエンザを思い浮かべるのではないでしょうか。でも、ちょっと待ってください。確かにインフルエンザは恐いですが、それに優るとも劣らぬ猛威を振るうのが感染性胃腸炎なんです。これも厄介な病気で、侮れません。

 感染性胃腸炎は、その名の通りウイルスや細菌が感染することで胃腸が炎症を起こす病気です。

 細菌性とウイルス性の2種類があり、どちらも吐き気や嘔吐、腹痛、下痢、発熱などに苦しめられます。

 細菌性の原因物質はサルモネラ菌、黄色ブドウ球菌、カンピロバクターなど。ウイルス性の場合はノロウイルスやロタウイルスなどになります。

 いずれも近づけたくないですが、中でも警戒したいのがノロウイルスです。今年も学校給食や総菜店などでノロウイルスが原因と見られる食中毒が集団発生し、ずいぶん騒がれたものです。

 食中毒というと夏場に起こるものと思っている人も多いようですが、さにあらず。国立感染症研究所の報告によれば、年間の食中毒の約半分はノロウイルスによるもので、そのうちの約7割が11月〜2月の寒い時期に発生しているそうです。

 感染した場合、通常は嘔吐や下痢、腹痛などの症状は数日で治癒し、後遺症もありませんが、体力のない子供や高齢者などの場合は脱水症状が出て重症化することも少なくありません。疑いをもったら、早めに最寄りの保健所か、かかりつけの医師に相談しましょう。

 下痢止め薬は病気の回復を遅らせる場合もあるので、使わないほうがいいようです。

 また、ノロウイルスは強い感染力を持っているので、特に家族が罹患した場合には二次感染に要注意。吐瀉物にふれたり、飛沫感染の危険がある至近距離での会話は避けるようにします。

 なお、一次感染は食品からがほとんど。そのため、予防としては特に調理する人の役割が大切になります。

 調理する際には手洗いをこまめに行い、できるだけ手袋を着用するようにしたいものです。

 また、調理器具は洗剤でよく洗い、加熱消毒を心がけましょう。

 もちろん、感染した人が調理するのは論外。食中毒にかかってくださいと言っているようなものです。

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2017年12月15日

【220】ホクロ=ガン説は濡れ衣。むしろ健康長寿のシンボルだった!?

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 顔のホクロというのは、その場所によって妙に色っぽく見えたりして、美人度が上がるものです。

 もちろん、ご婦人にかぎって言えることで、野郎の場合は、ただ汚いだけですが。

 ホクロ美人といえば、ちょっとお古いですが、やっぱりマリリン・モンローがナンバー1。もし、あの口元のホクロがなかったら、魅力も三分落ち。ヤンキースのジョー・ディマジオもクラッとはこなかったかもしれません。

 日本の女優にも、ホクロで美人度がアップしている人も少なくありません。筆頭はアゴの右脇にあるホクロが何とも艶っぽい南野陽子でしょうか。そうそう、ハーフタレントのローラもなかなか。あの口元にあるホクロ、金髪と相まって、モンローを彷彿とさせます。

 ところで、世の中には「ホクロが多いとガンになりやすい」などと言って、ホクロを忌み嫌う人もいるようです。

 でも、これはまったくの風説。ホクロと間違われやすいメラトーマ(悪性黒色腫)と混合しているのでしょうね。

 メラノーマはメラニン色素をつくっている色素細胞のガン。日本人では足の裏や手、爪の内側などにできることが多いようで、こうしたところに見慣れないホクロ(のようなもの)を発見したら要注意です。

 また、数ヶ月で急に大きくなったり、辺縁がはっきりしなかたり、色むらがあったり、直径が6ミリ以上もある大きなホクロ(のようなもの)もメラノーマの可能性があるので、早めに皮膚科で診てもらうのが賢明です。

 本物のホクロの場合は、逆に「多いと老化が遅くなる」という研究報告(イギリス)もあるくらいです。

 これは、最近注目されているテロメアの研究の過程で分かってきたことです。テロメアは染色体の末端にあるDNAタンパク。細胞分裂によって、このテロメアが短くなると細胞の老化が進行すると考えられています。

 研究報告によれば、全身のホクロの数が多い人ほどテロメアが長い傾向がある。つまり、それだけ老化が遅くなるというわけです。

 ガンになりやすいどころか、健康のシンボルとして、がぜん評価が高まっているホクロ。まさに大逆転というところです。

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2017年12月22日

【221】侮れない脂肪肝。肝硬変やガンに移行しやすいタイプも。

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「オレ、この間の健診で脂肪肝と言われちゃったよ」

 先日、居酒屋で友人と飲んでいると、隣のテーブルから、こんな声が聞こえました。

 チラッと横目で見ると、隣はサラリーマンらしき4、5人のグループ。声の主は50代の、絵に描いたようなメタボのオッサンです。

「でもまあ、血圧なんかまあまあだし、アルコール性じゃないからな。お酒OKのお墨付きをもらったようなもんさ」と笑い飛ばしながら、ビールのジョッキをグイグイ傾けます。

 他人事ながら、これって少々ヤバイんじゃないかと、思わず首を傾げてしまいました。

 もし、あなたも「脂肪肝くらいどうってことはない」と思っていたら、そろそろ考えを改めたほうがいいでしょう。

 脂肪肝とは、脂肪が肝臓にたまって、いわゆるフォアグラ状態になる病気。原因は言うまでもなく脂質・糖質の摂り過ぎですが、お酒の飲み過ぎもいけません。

 酒は脂肪じゃないだろ! と文句を言う方がいそうですが、実は体内でアルコールが分解されるときに中性脂肪が合成されやすくなるのです。

 確かに、一昔前までは脂肪肝は、一般的に「肥満体型なら誰でもなる、大して恐くない病気」とされ、多くの医者もそう考えていました。

 しかし、最近は脂肪肝が肝硬変や肝臓ガンに移行する可能性があることが研究で明らかになってきて、けっこう侮れない病気になっているのです。

 とりわけヤバイのがNASH。日本語では非アルコール性脂肪性肝炎と呼ばれる病気です。

 その名の通り、一滴のお酒を飲まない人でも脂肪肝になってしまい、しかも、ふつうの脂肪肝よりも肝硬変や肝臓ガンに発展しやすいことが指摘されているのです。

 厄介なのは、NASHは血液検査では判定できず、肝生検と言って、診断には肝臓の組織を調べてみなくてはならないこと。また、初期はほとんど症状があらわれず、激しい倦怠感などで気づいたときには、かなり進んでいる状態ということが少なくありません。まさに“眠れる臓器”の面目躍如というところです。

 とにかく、まずは生活習慣、特に食生活を改めて脂肪肝を解消することが、何より大切。また、いったん解消しても、また生活が乱れて再発した脂肪肝はNASHに進みやすいと言われているので、気をつけてください。

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2017年12月29日

【222】値千両? みかんの健康パワー

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 冬場の果物の代表といえばみかんですが、古典落語に夏場のみかんをネタにした『千両みかん』という噺があるのをご存じでしょうか。

  ある大店の跡取り息子が「みかんを食べられないと死んでしまう」という病にかかりました。妙な病気ですが、そこは落語です。

 ところが、季節は真夏。冷蔵庫もない江戸時代です。旦那に頼まれて番頭が炎天下を必死で探し回りますが、もちろん、どこにもありません。

 でも、捨てる神あれば拾う神あり。ある八百屋が「冬に売れ残った箱詰めのみかんが蔵に積んである。1つくらいは・・・」と、箱を全部壊して見たところ、1個だけまともなのがあったのです。

 その値が何と千両。足元を見られんですな。ビックリ仰天したのは番頭で、いくら何でもと旦那に相談すると、「それで倅の命が助かるなら安いもんだ」とあっさり。

  みかんは10袋あるので、1袋100両という計算になります。息子が1袋口に入れるたびに、番頭は「ああ、100両が・・・」とため息をつきます。

 7袋食べた息子は、後の3袋を「親父とおふくろと、お祖母さんに」と、番頭に渡します。

 すると番頭、「300両!」と叫んで、そのまま3袋のみかんを握りしめてトンズラ・・・というオチになります。いつの世も、金というものは人を狂わしますな。

 ただ、千両とまでは言いませんが、みかんは健康にけっこう価値があるようで、それに関する研究報告も多く見られます。

 まず、これはちょっと意外かもしれませんが、骨粗鬆症の予防にみかんが有効という報告です。

 何でも、みかんに多く含まれているβ・クリプトキサンチンというカロテノイドの仲間に骨細胞を形成したり、壊れるのを防ぐ働きがあるとのこと。治験テストでも実証され、そのメカニズムも明らかになっています。

 また、みかんには血流を増やしたり、血管を丈夫にして動脈硬化を防ぐ作用も期待できる言います。これは血管の老化を防ぐビタミンとして最近注目されているビタミンP(ヘスペリジン)が関与していると考えられています。

 ちなみに、ヘスペリジンは同じみかんでも伊予柑に多く含まれているそうです。

「みかんを食べるなら、皮も一緒に」という報告もあります。

 若返りのカリスマ医師、南雲吉則先生は、みかんを皮ごと食べるメリットとして「抗酸化作用によるアンチエイジング」「抗菌作用によるカゼやインフルエンザ予防」「創傷治癒作用によるニキビや肌荒れ改善」をあげています。

 さらに、東北大学眼科学分野の檜森紀子助教授の研究では「みかんの皮は視神経を酸化ストレスから守り、緑内障の発症や進行を抑えることが期待できる」と報告されています。

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