2017年11月03日

【214】ズボラ派にもピッタリ! ゴロ寝で首痛を解消

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  スマホやパソコンに向かうことが多くなったせいか、最近は首痛を訴える中高年が増えているようです。

  パソコンはアゴを上げる、逆にスマホはアゴを引く。どちらも長くつづけていると頸椎の<S字カーブ>が変形。周囲の血管や神経網を圧迫することで、首痛が起こってきます。これを最近では<スマホ首>と呼ぶようです。

 スマホ首は頸椎の中の脊髄も圧迫されるために、手のしびれや痛みとなってあらわれる場合も少なくありません。

 もし、あなたの首痛の原因がこのスマホ首であれば、良い対策があります。

 ひざや首など、関節痛の第一人者として知られる三井弘先生(三井弘整形外科・リウマチクリニック院長)が推奨されている「仰向けゴロ寝」です。

 別に専門用語でも何でもありません。そのまんま、仰向けで大の字になって床に寝るだけです。

 笑わせちゃいけないよ。そんなラクして首の痛みが取れるわけが・・・、あるんですね、これが。

 先生の話では、「仰向けゴロ寝」を毎日やっていたら、いつの間にか首痛が消えていた患者さんも大勢いるそうです。

 それで治療費がとれるのかしら、などという余計な心配はさておき、筆者も痛いというほどではないけど、パソコンを打っていると、首の後ろがよく強張ってきます。

 そこで、ものは試しとやってみたところ・・・。けっこういけます。ものの5分と経たないうちに、体が温かくなってきて、首のしこりもラクになってきました。

 仰向けで大の字に寝ると、首は頭の重みからも解放され、さらに背骨とともに頸椎もまっすぐに伸びます。

 その結果、血流が回復し、痛みも消えていくのです。

 一応、きちんとしたやり方を紹介しておきましょう。

(1)床(畳やフローリングなど、硬い床)に仰向けで大の字に寝ころぶ。両脚は軽く開き、腕は手のひらを上に向けて横に広げる。

(2)軽くアゴを上げるようなつもりで首の骨を伸ばし、後頭部を床にグッと押しつけたまま、20数える。これを2、3回くり返す。

※後頭部が痛い場合は、折り畳んだタオルなどを頭の下に敷きます。

「仰向けゴロ寝」は5分ほどで効果があるので、会社でも、ちょっと横になるスペースがあればできないことはないでしょう。

 ただし、そのまま寝込まれないように、くれぐれもご用心。首痛が取れたのはいいけれど、首を切られちゃったら何にもなりません。


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2017年11月10日

【215】笑う角には健康来たる

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 三代目・三遊亭金馬がよく使ったマクラに、こんな噺があります。

 ある男が道で財布を見つけ、ラッキーとばかり拾ったとたん、どこかからドッと笑い合う声が。あたりを見回すと、角の家の庭先で若い衆が数人、手を打って大笑いしています。

 何だ、イタズラか。どうせ中身は石ころだろうと、男は怒り心頭。若い衆たちめがけて、思いっきり財布を投げつけます。

 若い衆たちは別のことで笑っていたのですが、突然飛び込んできた財布にビックリ仰天。中を改めると、小判がぎっしりです。

 こいつは春からと縁起がいいわいと、大喜びで吉原に・・・。

 笑う角には福来る。だから落語をどんどん聞きましょうと、金馬らしいオチがつきます。

 ところで、笑う角には「健康」という福も舞い込むことが多くの研究で明らかになっています。

 笑うの反対は怒るですが、このときはストレスが強く加わり、血管が急に緊張して縮みます。

 そのため、血流が悪くなり、高血圧や動脈硬化が進んでいるような人は脳梗塞や脳溢血を起こしてしまうこともあります。

 よくドラマなどで怒った瞬間に脳卒中で倒れるシーンを見かけますが、これは実際にもありがちなことなのです。

 逆に、笑うとリラックスして血管が開きますから、当然血流もよくなります。

 ジャーナリストのノーマン・カズンズ氏が、膠原病の一種である硬直性脊髄炎(こうちょくせきずいえん)という難病を笑いによって完治させたのは有名な話です。

 その体験レポートは『笑いの治癒力』と表題で出版され、世界的ベストセラーになっています。

 同時に、これはきわめて異例なことですが、その体験はアメリカの権威ある医学雑誌『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン』にも掲載され、専門家にも大きな反響を喚起。これをきっかけに世界各国で「笑いと健康」に関する研究がすすみ、多くの成果が報告されるようになりました。

 日本でも研究は盛んで、たとえば認知機能に関しても滋賀医科大学看護学科・畑野相子教授が行った興味深い研究報告があります。

 実験では、協力者にテレビのお笑い番組の録画を見せ、笑う前と笑った後に集中力、注意分配能力、知的柔軟性など記憶力に関するテストを実施。その成績を比較・検証しました。

 その結果、いずれの項目でも笑った後、それも大笑いした後の方が高い点数が出たそうです。

 ただし、無理に笑っても、あまり効果はありません。

 落語でも漫才でも、コントでも、何でもいいから、いつ、いかなる時でも心の底から笑える“座右の笑い”を持つことも、元気で長生きのコツかもしれません。

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2017年11月17日

【216】昔懐かしい湯たんぽで高血圧を改善

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 昔は、冬といえば湯たんぽでしたね。金属や陶の容器にお湯を入れるだけの、きわめてシンプルな暖房器具ですが、エアコンも、電気毛布も何もなかった時代、冷え込みが厳しい夜は、その包み込むような温もりが実にありがたかったものです。

 これも温故知新というやつでしょうか。猫も杓子もデジタルの昨今、このアナログの権化のような湯たんぽが、再びブレイクの様相を見せています。

 機能や素材はかなり進化しているものの、仕組みは昔ながらの湯たんぽとまったく変わりません。

 この背景には、「現代人の体は冷えている」という警鐘もあるようです。

「冷えは万病の元」とよく言いますが、事実、体の冷えが健康に悪影響をおよぼすことは、多くの研究でも明らかになっています。

  体が冷えると、交感神経(活動をうながす自律神経)が緊張し、白血球やリンパ球が減少。その結果、免疫機能が低下するので、さまざまな病気や不快症状が起こりやすくなるのです。

 こうした冷えの改善に有効と、多くの医者がすすめているのが湯たんぽなのです。

 湯たんぽは体に触れる面積が大きく、熱エネルギーも高いので、これで体の表面から筋肉を温めることが冷えの解消にはもっとも効果的というわけです。

 私たちの活動を支える熱エネルギーは、食物を消化するときや筋肉の運動によって生み出され、血流に乗って全身に運ばれます。

 ところが、筋肉が冷えて働きが弱まると、熱の生産量が減り、血流も停滞。体はどんどん冷えていくのです。

「特に高血圧の改善には湯たんぽがよく効くので、ぜひ一度試してみてください」と言うのは、青山・まだらめクリニック院長の班目健夫先生です。

 先生によれば、高血圧の改善には、二の腕を集中的に温めるのが一番効果的とのこと。やり方は、湯たんぽの上に二の腕を乗せ、力こぶの裏側を温めます。

 二の腕の力こぶ側は腕の曲げ伸ばしに使いますが、裏側は日常的にはほとんど使われません。そのため、この部分の筋肉は冷えやすく、脂肪もたまりがち。中年女性が“振り袖”なんて忌み嫌う現象が起こるのも、そのためです。

 逆に、ここをしっかり温めて血流を増やすことで、効率的に血圧の降下に結びついていくのです。

 この健康法を実践したところ、3か月後には降圧剤から解放された方もいるそうです。

 湯たんぽで二の腕を温める時間は1回につき2〜3分程度で十分。あまり長くつづけると低温火傷することもあるので、注意してください。

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2017年11月24日

【217】「鼻うがい」でお鼻スッキリ、風邪予防

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 中医学に並ぶ世界最古の医学に、インドのアーユルヴェーダがあります。

 現代にも通用する有効な健康法も多く、筆者もこれまでいくつか取材し、紹介してきました。

 その1つが、鼻洗浄法の「ジャラネーティ」です。

 寒くなってきたり、花粉症の時期などには、かんでもかんでも鼻水がグズグズ。イライラして、「いっそ鼻を取り外して水で洗いたい」なんて思うことはありませんか?

 そんな願いを叶えてくれるのがジャラネーティなのです。

 おっと、早とちりはいけません。何も鼻を取り外すわけではなく、吸い込んだ水で鼻孔を洗うだけ。いわば「鼻うがい」ですから、ご心配は無用です。

 インドの男性は、今でも毎朝顔を洗うときに、一緒に行っている人が多いそうです。

 ジャラネーティには、レベルに応じて3つのスタイルがあります。

 初心者コースは、鼻から水を吸い込んで口から吐き出す方法。中級者コースは、口か吸い込んだ水を鼻から出す方法。そして熟練者コースになると、片方の鼻の穴から水を吸い込んで、逆の穴から出すこともできるようになるそうです。

 もちろん、ここでご紹介するのは、一番簡単な初心者コースです。

 まず、1カップのぬるま湯に小さじ4分の1の塩を溶かして塩水を作ります。これだと粘膜との親和性が高く、刺激が少ないのです。

 この塩水を手のひらにすくい、片方の鼻の穴から静かに吸い上げます。あくまでも静かに、一気に吸い上げないように。

 うまくできないときは、もう一方の鼻の穴を空いているほうの手でふさぐと、やりやすくなります。

 そして、吸い込んだ水は口から吐き出します。飲み込まないよう、注意しましょう。まあ、飲んだからといって害はないですが、そこはやっぱり・・・、ですよね。

  これを左右交互に5、6回繰り返し、最後にティッシュで鼻をよくかみ、鼻孔に水分を残さないようにします。

 鼻の炎症がやわらいで、すごくラクになるだけでなく、毎日つづけることで鼻の粘膜が強くなってカゼもひきにくくなるジャラネーティ。今どきの健康法にはピッタリです。

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