2017年09月01日

【205】川淵キャプテンも感動した「つま先立ち」の効果

第205話用イラスト.jpg

 先般、川淵三郎氏(日本サッカー協会最高顧問)にインタビュー取材しました。サッカーのJリーグ、バスケのBリーグの立ち上げに中心となって尽力された、あの川淵キャプテンです。

 どちらの場合も、時に強引なやり方が批判の的になるなど、ご苦労も多かったと思いますが、ご当人はケロッとしたもの。「ぼくは独裁者だから。でも、時にはそれが必要なときもあるんだ」と笑い飛ばします。

 サッカーやバスケの話もたくさんお伺いしたかったけれど、残念ながら今回の取材目的は健康法。でも、こっちのほうの話もかなり面白かったですよ。

 ネタは「つま先立ち」。別に難しくも何ともなく、単につま先立ちでまっすぐに立つ動作をくり返すだけですが、これがなかなかバカにできない効果があるようです。

 オン年80歳になる川淵さんが、この運動を始めたのは3年ほど前のこと。何でも、あのきんさんぎんさんのぎんさんの娘さんも励行しているとか。それをテレビで見た氏の娘さんから「お父さんもゴルフばかりやってないで、こういう体にいいこともやらないと、そのうち倒れるわよ」と、半ば脅すようにすすめられたそうです。

 確かに、体を動かすのはゴルフくらい。健康に気をつかうことがまったくなかった川淵さん。たまには娘の言うことも聞かなくちゃなと、渋々始めました。

「自慢じゃないけど、ぼくは自他共に認める三日坊主。仕事とサッカー以外は何をやっても長続きしない。それが、このつま先立ちだけは、3年以上、毎日やっているんですよ」

 というのも、さまざまな効果を実感しているから。中でもうれしかったのは、それまではイスに座らなくてははけなかった靴下やズボンが、片脚立ちではけるようになったこと。「寄る年波とはいえ、悔しかったですからね。これには、心底感動。持続のモチベーションも上がりました」(川淵さん)

 過日、専門家に訊いたところ、つま先立ち運動は第2の心臓と呼ばれるふくらはぎの血管のポンピング運動を強化し、全身の循環を高めるとのこと。さらに足腰が鍛えられ、体幹も整ってくるということで、科学的にも非常に理にかなっているのだそうです。

 おかげで大好きなゴルフの成績もアップ。エイジシュート(年齢以下の打数で1ラウンドを回ること。高齢になるほど困難とされている)も、ここ最近で2回も記録したと言います。

「とにかく、つま先立ちの効果は素晴らしい。それにお金も、道具も、場所もいらないしね。ぜひ、広めたいと思っているんです。今度は“日本つま先立ち協会”でも立ち上げようかなあ(笑)」(川淵さん) 

  川淵さんは毎日、朝食前に150回。体力に自信のない人は30回〜50回でも十分です。ただし、つづけることが大事で、これは言うまでもないですよね。

posted by sankiyou at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 健康法の舞台裏

2017年09月08日

【206】高血圧や糖尿病改善に、ぜひ試してみたい『酢タマネギ』

第206話用イラスト.jpg

 血圧や血糖値が高くて、薬を飲んでいても、なかなか数値が改善しないという人が少なくないようです。

 そんな方に、ぜひ1度試してみていただきたいのが『酢タマネギ』。以前、NHKの『ためしてガッテン』でも紹介され、大きな反響を呼んだことがあるので、ご存じの向きも多いかもしれませんが、ここで改めて、そのパワーを紹介しましょう。

『酢タマネギ』は、お酢にタマネギを漬けて寝かせたもの。文末に作り方を紹介します。

 では、まずはタマネギの効用から。

 タマネギを包丁で切ると、鼻や目にツーンときますよね。この刺激の正体はイソアリインやシクロアリインというイオウ化合物。これが血中の糖代謝を促進するホルモンであるインスリンの作用を高め、その結果、血糖値の低下が望めるのです。

 さらに、タマネギが含むグルタチオン酸というアミノ酸成分も、インスリン活性に働くと言われています。

  一方、血圧の改善効果で注目されているのは、タマネギがたっぷり含むケルセチン。この成分は活性酸素の害を抑える抗酸化力がきわめて高く、それが血管をしなやかに、丈夫にしてくれるというわけです。

 相方のお酢も、豊富なクエン酸、酢酸、アミノ酸などの有用成分がさまざまな健康効果を上げることで知られています。

 特に酢酸やクエン酸は、体内のエネルギー生産を活発にしますが、その過程でブドウ糖をどんどん消費させるため、血糖値の低下につながります。

 酢タマネギは、実際に血圧や血糖値の改善に成果を上げている人も多く、健康雑誌などでも高く注目されているアイテムです。

 お金もかからないし、ドレッシングにしたり、納豆やみそ汁に加えたり、さまざまな料理の引き立て役としても活用できます。

 美味しく食べているうちに健康を取り戻せるなら、それこそ、こんなウマイ話はありませんよね。ぜひ、試してみてください。

【酢タマネギの作り方】
(1)タマネギ2〜3個をスライスし、水にはさらさずに、1時間くらい常温で放置します。
(2)次に米酢100mlを鍋に入れ、塩をひとつまみ加えて火にかけます。ふつふつと泡立つくらいまで温めたら、すぐに火を止めます。
(3)温めたお酢に大さじ1杯のハチミツを入れ、よく混ぜます。
(4)最後にスライスタマネギを加え、よく混ぜます。冷めたら冷蔵庫に入れ、2〜3日寝かせて出来上がり!

posted by sankiyou at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 健康法の舞台裏

2017年09月15日

【207】O157の危険がにおう試食品コーナー

第207話用イラスト.jpg

 とうとう幼い命まで・・・。前橋市のO157による食中毒事件です。亡くなったのは、今年3歳になる女の子。総菜店で購入した炒めものを食べた後、下痢や腹痛を起こし、約1ヶ月後の9月初旬に入院先の病院で死亡しました。

 死因はO157感染による溶血性尿毒症症候群(腎臓の機能が急激に低下する病気)だったそうです。

 3歳と言えば、可愛いさかり。本当に痛ましいかぎりです。心よりご冥福をお祈りします。

 でも、これは決して他人事ではありません。明日はあなた自身、あるいはあなたのご家族が被害者になる可能性だってあります。それほどO157は野放し状態であり、まるで飢えた猛獣を町中に放っているようなものと言っても過言ではありません。

 これは、いまだに感染源や感染経路が明らかになっていないことからも明らかです。

 O157といえば、ベロ毒素を武器とする毒性の強さで有名。そればかりか、感染力も非常に強く、100個程度のO157が身体の中に入っただけでも、病気を起こしてしまいます。ちなみに、多くの食中毒では、100万個以上の菌が身体の中に入らないと食中毒は起こりません。

 敵は、目に見えない微小な細菌。どこに、どんな形で潜み、あなたの体に取り憑こうと舌なめずりしているのです。こんなO157の前では、私たちはまったくの無防備状態にあると言っていいでしょう。

 もちろん、予防法がないわけではありません。

 帰宅後、食事前、トイレ後、料理の前にはよく手を洗い、清潔なタオルで拭く。調理するときは、十分加熱する(O157は熱に弱い)。この2つは鉄則中の鉄則。その上で、懇意にしている内科医が上げるのが「食べ物の共有を避ける」です。

 簡単に言えば、他人の唾液が入る可能性がある食べ物を食べたり、そういう食べ方をしないことです。

 今回の前橋の総菜屋の感染原因も、トングの使い回し説が有力になっています。

 同様な光景は、日常的によく見かけます。たとえば、デパ地下やスーパーなどで、よく試食販売というのをしてますが、あれもO157的には、とってもデンジャラスです。

 なにしろ、不特定多数の人が狭い屋内を行き交う中、試食品はむき出し状態。立ち寄ったり、通り過ぎていくお客の唾液の飛沫はかかり放題と考えても不思議はありません。

 その中にO157の保菌者がいたら・・・。さらにさらに、もしも「いかがですか?」「お一つ、どうぞ」と、試食品の前で声をからしているマネキンさん(販売員)が保菌者だったら・・・。

 これが楽しみという人も多いでしょうが、そこは「君子危うきに近寄らず」です。そのうち店側も対策を考えるでしょうから、それまで自制されたほうが賢明かも・・・。

posted by sankiyou at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 健康法の舞台裏

2017年09月22日

【208】迎え酒は肝臓への虐待

第208話用イラスト.jpg

 秋立ちぬ 待ってましたと 月見酒。

 お酒の美味しい季節になってきました。

 もっとも、根っからの酒好きには、季節なんて関係ありません。

 花見で一杯、雪見で一杯なんてのは、まだ酒好きもヒヨッコ。リュッケルトというドイツの詩人が言っています。

「人は5つの理由で酒を飲むことができる。まず、祝祭日のため。次にその場の渇きを癒すため。それから未来を拒むため。その上に美酒を讃えて。そして、最後にどんな理由からでも」

 筆者の先輩にも、いました。「今日も無事に朝が来たから、ちょいと一杯」と、朝からきこしめしていましたな。ここまでくると、好きを通り越して、アル中の心配もしなくてはなりません。

 まあ、ほどさえ守れば酒はいいものですが、ただ、気をつけたいのが「二日酔いには迎え酒」というやつ。「毒を制するには毒が一番。昔から相場が決まってるんだ」などと、理屈にもならない理屈をのたもう御仁もいますが、なに、要は飲みたいだけ。毒に毒を追加するだけで、体に悪いことは言うまでもありません。

 確かに、二日酔いで頭がガンガンしたり、気分が悪いときに迎え酒をすると、スッキリすることがあります。でも、これがクセモノ。新しい酔い心地に一瞬気持ちが良くなりますが、何のことはない、二日酔いを三日目に持ち越しているだけのことです。

 二日酔いの時の肝臓は、アルコールのアセトアルデヒドを分解するためにフル回転しています。これは肝臓にはかなり負担のかかる作業で、いわば、いっぱいいっぱいの状態。そこに、「これもお願い」とばかり、さらにアルコールを飲んだら、肝臓が悲鳴を上げるのは間違いありません。

 やがては過重労働だ、ブラック主人だとばかり、ストライキで仕事放棄。脂肪肝、肝炎、肝硬変、はては肝臓ガンに結びついていきかねません。

  飲み過ぎや二日酔いで気分が悪いときには、肝臓に「すみません」と詫びながら、ひたすらおとなしくしているのがよろしいようで。

posted by sankiyou at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 健康法の舞台裏

2017年09月29日

【209】当節、痛風は「貧乏病」?

第209話用イラスト.jpg

「痛風はぜいたく病」なんて、まことしやかに言われていますが、これは大ウソ。一説に、脂っこいものや甘いもの、カロリーの高いものなど、いわゆる「美味しいもの」をふんだんに食べているからだとも。でも、これにしたところで、大昔ならともかく、今の飽食の時代には当てはまりません。

 というか、高カロリーで体に良くないことが分かっていても安いから食べざるを得ない人も少なくない昨今では、逆に「痛風は貧乏病」と言ったほうが当たっているかも。

 現に、以前当コラムにも書いたよう、私も数年前に痛風にかかりましたが、正直言ってマルビです。でも、まわりからは「いいもの食い過ぎてんじゃないの?」と、いいようにからかわれました。貧乏なのにぜいたくをしている。こんな誤解を哀しく思ったものです。

 愚痴はさておき、痛風は、その名のとおり風が吹いても痛いほどの激痛を伴う病気。糖尿病と同様、生活習慣病のひとつです。

 症状としては、足の親指の付け根が赤く腫れ上がり、激痛を伴います。原因は血液中の尿酸の増えすぎです。

 尿酸とは、簡単に言えば体の中の産業廃棄物のようなもの。アミノ酸を分解した後にできる残りカスです。

 この体に不要なカスが血液中に過剰に増えると、関節に付着してたまり、これが痛みを起こすわけです。

 ただ、どうして足の親指の付け根ばかりが痛みを起こすのかは、いまだに分かっていないようです。

 尿酸が増えすぎる原因として考えられているのは、まず先天的な体質。体質的に尿酸ができやすい人もいるのです。

 もう1つが排出機能の低下。尿酸自体の生産はふつうでも、それを体外に出す能力が落ちているためというわけです。

 どちらも“ぜいたく”とは直接関係しませんが、こういう人が少々美食や過食、アルコール摂取がつづくと、痛風になりやすいのかもしれません。

 ちなみに、痛風になる性別割合は男性が20に対し、女性はわずか1。明らかに男の病気ということになります。

  また、痛風も糖尿病と似ていて、遺伝的要素が強いのも特徴。親族にこの病気になった人が多ければ、警戒が必要でしょう。

 痛風のサインは、尿酸値(基準値は7mg/dl)。健診などで尿酸値が7mg/dlに近づいてきたら、早めに受診し、医師の助言にしたがって薬などで改善することが、何より先決です。

 老婆心ながら、痛みが出る前にぜひ。あの痛さは正直、ハンパないですから。

posted by sankiyou at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 健康法の舞台裏