2017年07月07日

【197】手作りのスタミナドリンクで夏バテ防止

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 どうも体がだるい、やる気が起きない、疲れやすい−−。こんな、いわゆる夏バテ症状は、食生活に主な原因があるようです。

 暑いからといって、蕎麦やソーメンなどノド越しの良いものばかり食べていませんか? これでは、お腹は満たされますが、栄養はかなり偏ってしまいます。炭水化物をとっていても、それをエネルギーにかえる際に必要なビタミンやミネラルが不足がち。これが夏バテを招くのです。

 そうはいっても食欲がなあ・・・。そんなアナタにおすすめしたいのが、簡単につくれるスタミナドリンクで不足している栄養を補う作戦です。 

 今回は、できるだけ美味しくて、口当たりの良いものを2つご紹介しましょう。

<バナナネクター>
 材料はバナナ1本、牛乳2カップ、卵2個、砂糖大さじ4。

 バナナは貧血予防に役立つ葉酸、お通じをよくしてくれる食物繊維、ストレスを軽減させるセロトニンのほか、健康維持の要となる免疫力の向上を促すポリフェノールや多糖類を豊富に含んでいます。これに栄養満点の牛乳や卵とくれば、もはや無敵のスタミナドリンクです。

 バナナは小切りにし、他の材料とともにミキサーにかけます。アルコールOKの人は、これにリキュール類を少量加えると、さらに疲労回復に役立ちます。

<シソジュース>
 材料は、シソ1束(枝10本くらい)、砂糖200g、ハチミツ100g、レモン汁50cc、お酢50cc、水2000cc。

 シソには抗酸化作用が強いベータカロチン、カルシウム、カリウム等がホウレン草よりも多く含まれています。そのほか鉄分やビタミン、ミネラルも豊富です。

 レモンはビタミンCの宝庫。また、お酢とともに元気の源であるクエン酸回路(体内でブドウ糖をエネルギーに変える化学反応)を活発にしてくれます。

  次に作り方です。
(1)シソの葉を摘んで、水でよく洗っておきます。
(2)水1500tを鍋に入れて火にかけます。水が沸騰したらシソの葉を入れて5分ほどゆでます。
(3)シソの葉を鍋からとりだします。残ったゆで汁を別の鍋にキッチンペーパーで漉(こ)しながら移します。シソの葉は捨てます。
(4)(3)に残りの水500tを足し もう一度火にかけます。わいてきたら砂糖とハチミツを入れ 煮溶かします。
(5)ボウルにレモン汁とお酢を合わせ、(4)に加えます。よく冷ましてから冷蔵庫に保存します。
 冷蔵庫から適量とりだし、水や炭酸水で薄めて飲みます。

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2017年07月14日

【198】手術で改善できる認知症もある

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 認知症になったら、一巻の終わり。治らないから・・・そんなふうに思いこんでいる人が多いようです。

 確かに、認知症は厄介な病気にはちがいありませんが、最初から不治と決めつけるのは早計です。認知症治療の研究は、みなさんが想像している以上に進んでおり、その成果も上がりつつあるからです。

 それに、これはあまり知られていないようですが、中には手術でほぼ完治が可能になっている認知症もあります。それが正常圧水頭症(NPH)と呼ばれる認知症です。

 認知症は、脳が萎縮するタイプと、萎縮しないタイプに大別され、正常圧水頭症はアルツハイマー病と同じ前者のタイプに属します。

 ただ、アルツハイマー病が現状では難治が困難とされているのに対し、正常圧水頭症は手術でかなり改善できるようになってきており、その例も多く見られるのです。

  正常圧水頭症は、脳や脊髄のまわりをめぐっている髄液の流れが悪くなって、脳室内にたまる病気。たまった髄液が脳を圧迫し、脳の血流や神経の流れが悪くすることが認知症の原因になっていくと考えられています。

 逆に言えば、たまった髄液を取り除き、髄液のめぐりを回復させれば、記憶力の低下などの認知症の症状が改善されるというわけです。

  手術は、頭蓋骨に開けた15oほどの穴からチューブを脳室に挿入。もう一方のチューブの端を皮膚の下を通してお腹の中に入れるだけ。これで髄液が流れやすくするという、ごく簡単なものです。

 東鷺宮病院高次脳機能センター長の竹内東太郎先生は、この手術の第一人者。これまで数多くの患者さんや、そのご家族を認知症の苦痛と恐怖から救っています。

 竹内先生によれば、α1-アンチキモトリプシンという物質の数値など、一定の条件を満たせば、手術の成功率は高く、中にはほとんど以前の健常な状態まで回復した例もあるそうです。

 正常圧水頭症タイプは認知症の約3.5%を占めているとか。アルツハイマーや脳血管性タイプほどではないにしても、決して少ない数字ではありません。

 もし、あなたや、あなたの身近な人が認知症にかかったら場合、正常圧水頭症かどうかを詳しく調べてもらうことも、とても大切になります。なにしろ、今のところ、唯一手術で改善治療ができる認知症なのですから。

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2017年07月21日

【199】サプリメントにも健康被害が。特に過剰摂取や輸入品に注意!

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 サプリメントの愛用者が増えつづけています。昨今は、大人はもちろん、4歳5歳の子供まで。はてはペット専用のサプリも人気を呼んでいるとか。まさに、猫も杓子も・・・といった様相を示しています。

 もちろん、サプリメントに異を唱えるつもりはありません。日ごろ不足しがちな栄養をサプリメントの形で補充することは大切なことです。

 ただ、問題はその用い方。薬じゃないからと高をくくって乱用していると、意外な落とし穴(健康被害)もあるようです。

 厚生労働省でも、こんな注意を呼びかけているので、使用の際には、ぜひ参考にしてください。

【薬を飲んでいる人は、医師に相談】
 サプリメントは植物や動物などから特定の有効成分を抽出してつくられているものが大半。それだけに体に与える刺激も強くなりがちです。特に薬を飲んでいると、併用することで薬の効き目が弱くなったり、副作用が出やすくなることもあります。

 たとえば、抗てんかん薬のフェニトインにはビタミンB6が、抗血液凝固剤のワルファリンには青汁などにも添加されているビタミンKが、心不全治療薬のジギタリスにはビタミンDが薬効の減退や効きすぎ、副作用高進などのリスクになるようです。

 サプリメント使用の際には、必ずかかりつけ医に相談するようにしましょう。

【アレルギー体質の人は要注意】
 アレルギー反応を起こす食品はさまざまで、人によっては何がアレルゲンになるか分からないことが多いものです。

 サプリメントには「天然」「自然」という文字がよく使われていますが、だからといって決して安心できません。実際に、因果関係が明確でないものも含め、被害報告も多数あります(三七人参、ローヤルゼリー、ウコン、エキナセア、ザクロ、プロポリスなど)。特にアレルギー体質の人は、注意が必要です。

【有効性は絶対ではない】
 「量が毒となす」の言葉どおり、栄養食品も過剰に摂取すれば有害作用が生じます。たとえば、体によいとされているビタミンEも、必要以上に摂取していると脳卒中の発症率が高くなるという研究も報告されています。

 抗酸化作用が強いβ-カロテンも、喫煙者が過剰摂取すると肺ガンの発症率が高くなることがわかってきました。

 また、インターネットを介して個人輸入されたもの、あるいは海外土産としてもらったりしたものにも気をつけたいものです。

 厚生労働省によれば、過去に健康被害を生じたケースの多くが、この種のサプリメントのようです。

 口にするものだけに、こうした身元の分からないものには、やはり警戒が必要です。


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2017年07月28日

【200】熱中症予防に“一石三鳥”。手軽につくれて、財布も喜ぶ「梅干しドリンク」

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 熱中症対策には、水分をしっかり摂ることが大切といいます。もちろん、それに間違いはないのですが、1つ落とし穴があります。 私たちは水分補給というと、往々にして水を飲むことを連想しがちですが、熱中症予防に関しては、それだけでは不十分です。

熱中症の原因は、体内の水不足(脱水)だけではありません。汗とともに失われる塩分やミネラル、あるいは食欲不振によるエネルギー不足も体調を崩す大きなリスクになります。

 ですから、熱中症予防のための水分補給では、水のほかに、この2つの要素も一緒に摂るようにすべきなのです。

 巷で売られているドリンクにも、このタイプのものがありますが、毎日となると財布のほうが熱中症でダウンしそう・・・。そんな場合、医者も高く評価している「梅干しドリンク」をおすすめします。

 一番の理由は、梅干しに含まれる豊富なクエン酸が、低下しがちなエネルギー生産を活発にしてくれる点です。

 簡単に説明しましょう。私たちの体の細胞には、食べたものをエネルギーに転換する「クエン酸回路」という仕組みが備わっています。クエン酸回路のクエン酸は、梅干しに含まれているクエン酸そのもの。食べれば回路が効率よく働くようになり、疲労防止に役立ってくれるのです。

 また、梅干しには水分の代謝に不可欠なカリウムやナトリウムなどのミネラルもたっぷり。塩分は、言うまでもありませんね。

 いわば、一石三鳥。梅干しドリンクは、熱中症予防の申し子のようなものなのです。

【梅干しドリンクの作り方】
 (1)梅干し1個、水500ml(麦茶や炭酸水でも可)、ペットボトルを用意します。

 (2)梅干しをほぐし、種は除きます。

 (3)ペットボトルに水を450ml入れ、ほぐした梅干しを少しずつ入れます。水を全部入れないのは、次の(4)の作業を効率的にするためです。

 (4)ペットボトルをよく振って、中身を混ぜます。残りの水50mlを足し、もう1度軽く振って、出来上がりです。

 ハチミツなどの糖分を少量加えるのもいいでしょう。飲みやすくなると同時に、エネルギー補給にもなります。

 ただし、梅干しは塩分が多いので、特に血圧が高い方はとりすぎに注意。1日、1〜2個程度が適量です。


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