2017年02月03日

【175】これは効く! 尿酸値を下げる牛乳のパワー

第175話用イラスト.jpg

 いやあ、驚きました。長年、健康法のライターをしていますが、自身の体で、これほど端的に効果を実感したのは初めてです。

 今さらと思うかもしれませんが、モノは、あの牛乳です。

 牛乳は質の良いタンパクや脂肪、ビタミン、ミネラルが豊富に含まれている完全栄養食品。近年では、骨粗鬆症やダイエットにも役立つとされています。のみならず、善玉菌と呼ばれる乳酸菌の宝庫でもあり、腸の健康にはもってこい。なんてことは、もちろん承知していました。

  しかし、牛乳が尿酸値を下げる。これは寡聞、浅学にして、まったく知りませんでした。

 尿酸とは、体内におけるエネルギー生産の過程で生まれる老廃物。尿酸値は、血中に含まれる尿酸の量で、この値が痛風発症の目安になることは、ご存じのとおりです。

 実は、牛乳に含まれているカゼインというタンパクの1種が、この尿酸の排泄をうながすことが、最近の研究で明らかになってきたのです。

 以前、当コラムでカミングアウトしたように、筆者も高尿酸族。1度ですが、痛風の発作を起こしたこともあります。

 つい最近受けた検査における尿酸値は、6.8。正常値が7mg/dl未満ですから、セーフとはいえ、危険区域と言えます。できれば、もう少し下げておきたいものです。

 そこで、試しに毎朝牛乳をコップ1杯飲みつづけたところ、なんと、1週間後には尿酸値が6.1まで急降下! 一瞬、何かのまちがいじゃないかと、食い入るようにデータを確認しちゃいました。

 ただ、ここで少々深刻な問題が1つ。実は筆者は筋金入りの乳糖不耐症。牛乳に多く含まれている乳糖を消化する酵素がきわめて少なく、飲むとゴロゴロ、ピーピー、腸が暴れ出してしまうのです。

 このお試し期間中も、それに悩まされつづけました。

 せっかくの痛風対策もこれでは却下かとあきらめようとしたら、カミさんが絶好のアシストです。なんでも、大部分の乳糖をあらかじめカットした、おなかに優しい牛乳もあるとか。さっそく購入して試したところ、確かにおなかには何の異常もナシ。味も無調整とまったく変わりません。

 それから1ヶ月。生まれて初めて、毎朝牛乳を飲むハイから生活がつづいています。先日の検査でも、尿酸値は6.0。これはホンモノのようです。


posted by sankiyou at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 健康法の舞台裏

2017年02月10日

【176】左党のカゼ予防にぴったりのシソ酒

第176話用イラスト.jpg

 本日は、左党には願ってもないカゼ予防のお話。日本酒とシソの取り合わせによる薬酒です。

 作り方はごく簡単な上、これなら奥方に「またお酒?」といやな顔をされても、「何言ってやんでえ。亭主の体が心配じゃねえのか」と、啖呵の1つも切れるってもんです。

 シソは、古くから重要な漢方薬材料として用いられてきました。それも当然で、シソには殺菌、防腐作用、咳やタン止め、発汗、健胃、整腸、食欲増進など、幅広い健康効果を持っているのです。

 特に殺菌・抗菌作用は強力。中国からの留学生が寿司屋に連れて行かれると、最初は生ものを食べることに抵抗を示しますが、シソで巻くと安心して口にするそうです。

 そのシソでつくるシソ茶は、同じカゼでも、胃が痛むような症状が特徴的な場合には、著効を発揮します。

 薬酒というと、お酒に漬けて寝かせるから時間がかかると思われるかもしれませんが、さにあらず。このシソ酒はカップ麺以上で、3分とかかりません。面倒な手間もありません。

 まず、新鮮なシソの葉(大葉)を10枚、レモン1/2個、日本酒か焼酎を適量用意します。

 シソの葉はみじん切りにし、レモンは輪切りにします。

 このシソとレモンをコップに入れ、熱くした日本酒をそそぎ、よくかき混ぜれば出来上がりです。

 焼酎の場合は、コップにシソとレモンを入れた後、熱湯50ccをそそぎ、よくかき混ぜてから好みの量の焼酎を加えて飲みます。

 なんだか、あっけないほど簡単でしょうが、効き目のほうは間違いなし。漢方医で薬膳の専門家、謝敏男先生も太鼓判を押しています。

 ちなみに、同じカゼ症状でも、咳やタン、頭痛がある場合には、シソ梅干茶がより効果的とか。

 こちらは、青ジソの葉5枚をよく洗い、梅干し大3個と一緒にふた付きのポットに入れます。

 そして、ポットに1.5カップの熱湯をそそぎ、ふたをして10分くらいおいてから飲みます。

  誰ですか? 「俺は絶対に胃が痛むカゼを引く」なんて、ワケの分からないことを口走っているのは・・・。


posted by sankiyou at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 健康法の舞台裏

2017年02月17日

【177】ハンガーが肩こり解消に役立つ!?

第177話用イラスト.jpg

  肩こりは、煎じつめれば肩まわりや首まわりの筋肉が緊張し、血行が悪化することから生じる症状です。

 その主要な原因として「脳の誤作動」を唱えているのが、聖マリアンナ医科大学神経内科准教授の堀内正浩先生です。

 私たちの体の筋肉は、常に脳からの指令によって動いています。筋肉の収縮(緊張)は、神経伝達物質、ドーパミンの分泌指令が発せられることよって実行されます。

 ところが、日常生活で体の使い方に悪い癖があると、この指令が誤作動を起こすのです。

 たとえば、右肩ばかりにバッグをかける習慣がある人は、右肩の筋肉が常に収縮しています。バッグの重みで肩が下がるのを支えようとして、無意識のうちに周辺の筋肉が緊張を強いられるのです。

 これが日常動作としてくり返されると、脳は「右肩に力が入り、傾いた状態が正常な姿勢」だと思いこみます。

 すると、右肩にバッグをかけていないときでも、脳は勘違いをして「いつもの正しい姿勢に戻そう」とドーパミンを分泌し、慢性的に筋肉を収縮・緊張させます。これが脳の誤作動による肩こりのメカニズムというわけです。

 何となく説得力を感じますね。特に片側の肩だけがひどくこる人、あるいは楽な姿勢をとったときに首が自然に片側に傾いているような人は、脳の誤作動が原因になっている可能性が高いそうです。

 そんな脳誤作動型肩こりの解消法として、堀内先生がすすめているのが「ハンガーを頭にはめる」という方法です。

  針金ハンガーの長い辺の中央を軽く内側にへこませて頭にかぶり、へこんだ部分がこるほうの肩(あるいは首が傾いている方向)とは反対側のこめかみに当たるようにします。そのまま、軽く目を閉じてリラックスすると、アラ不思議、へこんだ部分がこめかみに当たっている側に、自然と顔が向いてきます。

 これは「ハンガー反射」といって、こめかみを刺激することで、同じ側の胸鎖乳突筋(耳の下から鎖骨に向かって伸びている筋肉)がゆるみ、刺激された方向に首が旋回するためです。

  胸鎖乳突筋の緊張が伸びることで、他の肩周辺の筋肉も呼応するようにほぐれていくので、肩こりも自然に楽になっていくというわけです。

 なお、実践する場合は、ハンガーで頭をきつく締めすぎないように注意してください。

 効果が感じられない場合には、締める強さや、こめかみに当たる位置を微調整します。筋肉が伸びるようで気持ちがいいと感じたら、そこがマイポイント。あとは継続です。


posted by sankiyou at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 健康法の舞台裏

2017年02月24日

【178】目のトラブルに「合谷」のツボ

第178話用イラスト.jpg

 パソコンやスマホで目を酷使しているせいか、近頃、目が霞んだり、しょぼしょぼする。視力も衰えたようで、新聞を読んでいても活字がぼやけたりする・・・。そんな目のトラブルに確実に効くのが、合谷のツボの指圧です。

 合谷は、東洋医学では古くから「万能のツボ」と呼ばれ、特に目をはじめとする首から上の疾患に有効なツボとされています。

 帝京平成大学ヒューマンケア学部鍼灸学科准教授の大山良樹先生によれば、合谷を刺激することで副交感神経が活性化。その結果、目のピントを調整している毛様体という小さな筋肉の緊張が取れ、眼精疲労やドライアイ、さらには近視や老眼などの改善にもつながるということです。

 実際、大山先生らの研究グループが、視力の低下を訴える200名の人を対象に合谷のツボを鍼刺激したところ、約3ヶ月で平均0.3も視力がアップしたといいます。

 合谷の位置は、手の甲側で、親指と人さし指の骨が合わさる付け根から、やや人さし指側に寄ったところにあります。

 最近の研究では、ツボの大きさ(広さ)は500円玉大ほどあると言われているので、このあたりを別の手の親指の腹でまんべんなく押すようにすれば大丈夫です。

 指圧する場合は、皮膚が少しひずむ程度の強さで、人さし指側に向かって斜めに3〜5秒押すのがコツです。

  これを1セットとし、左右交互に3セットずつ行ないます。

 毎日、起床時と、夜の入浴後と就寝前の1日3回。目を酷使する人は、2時間おきくらいに行なうと効果的だそうです。

posted by sankiyou at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 健康法の舞台裏