2016年11月04日

【162】体力年齢向上に、今始めるならフラダンスや社交ダンス

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 今回は、体力年齢向上作戦、その3。

 リタイア後の人生も長いし、いつまでも若々しく健康でありたい。そのためにも、そろそろ何か体に良いことを始めなくては・・・。そんなことを考えている中高年の方も多いのではないでしょうか。

 健康といえば運動。運動といえばジョギングやテニス、水泳などを思い浮かべるのが一般的ですよね。

 でも、アンチエイジングのカリスマ、湯浅景元先生(中京大学スポーツ科学部教授・医学博士)の考えはちょっと違います。

「確かに老化防止や体力づくりのためには有酸素運動は必要ですが、大事なのは強度や種類。弱すぎると、体へ十分な刺激を与えられないし、逆に強すぎると心臓や筋肉、関節などへの負担が過剰になり、逆効果になりかねません」

 年をとってから始める運動は“ほど”が大切。そこで、湯浅先生イチオシの運動です。

 まず、女性ならフラダンス。フラダンスの特徴は、裸足で踊ることと、手先を微妙に動かすことですが、実はこれが若返りにはすごく効果的なのだそうです。

 フラダンスは音楽に合わせながら体を移動させますが、このとき裸足の指先に力を入れて踏ん張ります。こうした足指の動きが自然に足腰や体幹のバランス感覚を鍛えます。それは老化現象の1つである転倒の予防にもなるのです。

 また、手の指の微妙な動きは筋肉を通して中枢神経を刺激し、脳の老化防止にも役立ちます。

 同じダンスでも、男性の場合は社交ダンスがおすすめ(もちろん、勇気のある方はフラダンスでもかまいませんが)。

 タンゴやジルバなど踊りの種類にもよりますが、社交ダンスで消費されるエネルギーは1分間に平均6キロカロリー。これはウォーキングの1.5倍くらいにあたり、文字どおりほどの良い有酸素運動になるのです。

 また、女性と踊ったり、話を弾ませたり、楽しい時間を過ごすことは精神的ストレスの解消になること請け合い。心身共にアンチエイジングにはもってこいなのです。

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2016年11月11日

【163】いま、シナモンがブレイクの兆し

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 このところ、健康シーンではシナモンが急速に評価を高めています。特に血管や血流に問題を抱えている方には興味深い話になるでしょう。

 京都のお土産といえば、八つ橋ですよね。この伝統菓子にふりかかっている甘くて、ツンとくるような香り。これがシナモンで、お古い方にはニッキ(肉桂)と言ったほうが分かりやすいかも知れません。

 シナモンは漢方の世界では“薬物の王”とされ、胃腸病をはじめ、さまざまな病気の改善・予防に古くから用いられてきました。このシナモンの薬効が昨今、科学的にも明らかにされ、日ごろの健康管理に推奨したり、実際の治療に活用する医師が増えています。

 シナモンの健康効果のポイントは血管にあります。簡単に説明しましょう。

 血管は内側にある内皮細胞と、外側の壁細胞からなり、この2層がしっかりくっつきあっていることで、血液中の栄養分や水分が全身の細胞へ円滑に供給されます。この接着剤の働きをしているのがTie2という物質です。

 Tie2の活性を促しているのは、アンジオポエチン-1という物質ですが、老化などでアンジオポエチンの分泌が少なくなると、Tie2の働きも低下。その結果、2層間にできた隙間から栄養分などが必要以上に漏れ出てしまいます。

 その影響は毛細血管ほど顕著です。元々弱くてもろい血管ですから、簡単に傷ついたり炎症を起こしたり、果ては消滅してしまうのです。

 たかが毛細血管と侮ることはできません。

 血管というと、私たちは太い動脈を連想しますが、実は体内のあらゆる細胞に血液に乗せて栄養や酸素を送り届けているのは毛細血管だけなのです。

 つまり、毛細血管の働きが衰えたり、減ったりするのは、細胞に栄養分が行き渡らなくなるということ。それがさまざまな体調トラブルを引き起こしていきます。

 シナモンには、アンジオポエチン-1と同様のTie2活性作用があり、積極的に摂取することで衰えた毛細血管の働きを高めていく効果のあることが、高倉先生らの研究グループによって明らかになってきました。

「肌のアンチエイジングばかりではありません。血管・血流は生命活動の大元ですから、その安定を守ることは、あらゆる病気の予防と改善に不可欠。その意味では、シナモンはオールマイティの健康食と言えます」(高倉先生)

 例えば肌の老化、糖尿病、動脈硬化、認知症、インフルエンザなどをはじめとする感染症、網膜症・・・。およそ血流悪化がリスクとなる病気の予防改善には、確実に役立ってくれるようです。

 ちなみに、片倉先生が勧めるシナモンの摂取量は日に0.6〜1g。過剰摂取は肝臓を痛めかねないので、注意してください。

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2016年11月18日

【164】ボージョレヌーボと新蕎麦

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 新蕎麦の美味しい季節になりましたね。

 最近は同じく“秋解禁”のボージョレヌーボを傾けながら新蕎麦をたぐるという、オツな食べ方をする食通も増えているそうです。

 ところで、この蕎麦、食味だけでなく、健康食としても優れていることをご存じですか。今回は、その話をしましょう。

 蕎麦の健康成分はビタミンB1、B2、ルチン、ナイアシン、食物繊維などですが、中でも注目されているのはルチンです。

 ルチンはビタミンPの仲間で、血管に弾力を持たせて強くすることで血圧を下げる作用があります。

 数ある食物の中で、ルチンを含んでいるのは蕎麦だけという点も魅力。日本人に多い心疾患や脳卒中の予防に有効と考えられています。

 ナイアシンは、生体で不可欠な補酵素の成分。欠乏すると、口内炎や舌炎、皮膚炎などになります。

 また、最近どうもイライラしたり、怒りっぽい。ちょっと動いただけで疲れを感じたり、動悸がする。体力が低下してきた・・・。こんな方はビタミンB1不足が原因であることが多いようです。こうした症状が高じてくると、心臓肥大や心臓病の引き金にもなりかねません。蕎麦は、その予防にもなります。

 ビタミンB2は皮膚や粘膜の健康を保つのに欠かせない栄養素。肌の老化予防には大切とされています。

 これら蕎麦の健康成分を効率よく摂取するには、蕎麦そのものはもちろん、蕎麦湯も積極的に飲むことをおすすめします。

 ルチンやビタミンなどの成分は水に溶けやすいので、ゆで汁(蕎麦湯)にも多量に溶け出しているからです。

 熱々をそのまま、あるいはおつゆをちょっと加えて飲みます。

 店によっては、蕎麦湯がついてこないところも。そんな場合は、「蕎麦湯ください」と頼みましょう。もちろん、タダです。

 ちなみに、今年のボージョレヌーボの解禁日は2016年は11月17日午前0時とか。ふだんは日本酒党の方も、たまにはワインでお蕎麦と洒落てみたらいかがでしょう。


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2016年11月25日

【165】自分の脳は自分で守ろう!

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 ある医者の話では、認知症というのは「なってしまえば極楽」なんだそうです。ご本人には、自分は認知症だという自覚もないから周りに気をつかうこともないし、風の向くまま、気の向くまま。「本当の自由というのは、あの状態のことかも」、なんてうがった見方をする先生もいます。

 とはいえ、極楽じゃなくてもいいから、やっぱり惚けたくないのが人情。最後まで、クリアな脳でありたいですよね。

  でも、思っているだけではダメ。ボケるのが嫌なら「自分の脳は自分で守る」という努力もしなくてはなりません。

 というわけで、今回と次回に分けて、ボケ予防特集。テレビなどマスコミでもおなじみ、脳神経外科の真田祥一先生(真田クリニック院長)が推奨しているボケ予防に効果的な体操と趣味をご紹介しましょう。
  今回は、体操です。

<芋虫ゴロゴロ体操>
 イチオシは、真田先生発案の芋虫ゴロゴロ体操。体全体を使う体操で、体力のない人でもできます。しかも、脳ばかりでなく、めまい、関節痛、肩こり、腰痛、冷え、便秘、血行障害など、体のさまざまなトラブルの予防・改善にも役立つのも魅力です。

 やり方は、まず畳3畳以上空いているスペースを探し、そこに仰向けに寝ころびます。

 両手を頭の上に置き、その場で横にゴロゴロ転がります。左からでも右からでもかまいません。

 壁やテーブルなどの障害物で、それ以上転がれなくなったら、今度は反対方向に同じようにゴロゴロ転がります。

 転がるのはゆっくりでけっこうです。自分にあった速度で回転しましょう。

 1日2回、1階似つき5往復くらいから始めてください。

<スキップ>
 子供のころによくやったスキップも、脳の活性は効果的です。この運動を行うには両足の十分な筋力が必要です。また、左右の足を繰り返し使うので、脳の指令がしっかりしてないと、できなくなってしまいます。

 ですから、スキップができるということは、運動系(神経や筋肉などの運動器)がどこも悪くなっていない証拠。できる間は体も脳も大丈夫と考えていいでしょう。

 今はできない人も、繰り返しトライすることでできるようになりますし、それがボケ予防にもつながります。

 ただし、頸椎や腰椎に障害がある人は、振動がよくないので、控えてください。 

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