2016年08月05日

【149】夏場の運動不足に骨盤体操

第149話用イラスト.jpg

 言うまいと 思えど今日の 暑さかな

 この川柳、作者は不詳ですが、実に言えて妙ですね。口にしても涼しくなるわけじゃない。それどころか、よけい暑さが増してくるような気もするけど、それでも言わずにはいられない。まったく、暑いですね!

 こんな時期には、熱中症から逃れるためにも、できるだ自宅や社内にいて涼しくしているのが一番ですが、気になるのは運動不足。絵に描いたような居食い状態で、太り出す人も少なくないようです。

 そこで、おすすめしたいのが骨盤体操です。もともとダイエットやシェイプアップに効く体操として、特に「くびれ腰」に憧れる女性たちには年齢を問わず高い人気を呼んでいますが、運動不足を補うにもうってつけ。けっこう筋肉は使いますし、なにより、お年寄りや運動が苦手な方にも簡単にできます。

 一口に骨盤体操と言ってもエクササイズの開発者によってパターンはいくつかありますが、いずれにしても基本はほぼ同じ。両足を肩幅よりやや広めに開き、ひざを軽く曲げて腰を垂直に少し落とします。

 この状態で、できるだけ上体やひざを動かさないようにして、骨盤だけを前方に突き出したり、回転させたりします。骨盤を前に出すときはお尻の穴をキュッっと締め、息を吐きながら行うのがコツです。

 ご存じの方はベリーダンスをイメージされてもいいでしょう。ベリーダンスも骨盤を軸に腰を激しく振って踊るのが特徴ですが、近年の研究では循環器系統の向上や腹筋の強化をもたらす運動にもなることが判明しています。

 骨盤体操の場合は、ベリーダンスよりもかなりゆっくりした動きになりますが、健康効果や痩身効果は優るとも劣りません。また、腰に負担がかからない点も中高年の方には適していると言えるでしょう。

 骨盤体操の良さは、第一につづけているうちに骨盤が本来の正しい位置に矯正されてくる点にあります。これは非常に大事なことで、骨盤が歪んだ状態にあると姿勢が悪くなったり、内臓にも負担がかかるなどして体調を崩す原因になってしまいます。特に女性の場合は出産を境に骨盤の位置がずれがちですから要注意です。

 第二は腹筋や骨盤底筋群をはじめとする腹部の筋肉群の強化と柔軟化がはかられること。これによって太鼓腹や三段腹がへこんでいくばかりでなく、筋肉群がサポートしている子宮や尿道など性器や泌尿器の調子がよくなっていくことも十分期待できます。

 運動時間は1日20分程度。毎日つづければ効果は太鼓腹・・・、いや太鼓判です。

posted by sankiyou at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 健康法の舞台裏

2016年08月12日

【150】飲み過ぎで結膜炎?

第150話用イラスト.jpg

 プールで泳いだ後、目が真っ赤になって異物感や涙、目やになどの症状に悩まされることがありますね。夏にはよくあるトラブルですが、これは結膜炎と言って、主にウィルスや細菌の感染によって結膜に炎症が起こる眼病です。

 実際、プールの中は細菌の巣窟。泳ぐときには、ぜひゴーグルを着用するようにしたいものです。

 ところで、別にプールで泳いだわけでもないのに、似たような症状であわてさせられることがあります。

「いやあ、驚いたのなんの。目がつぶれるんじゃないかと、寿命が縮んだよ」

 ちょっと照れくさそうに笑いながら、友人のK氏(58歳)が“恐怖の体験”を話してくれました。

  数日前のことです。前の晩、久しぶりの同窓会で夜遅くまでしこたま飲んだK氏は翌朝、鏡の前に立ってびっくり。両目とも血で塗られたように真っ赤になっていたのです。

「まるでウサギの目みたいで、気味が悪いったらないの。カミさんなんか、見たとたん悲鳴を上げちゃってね」

  泡を食って、近所の眼科医へ駆け込んだところ・・・。

「結膜下出血ですね。心配いりません。1週間もすれば自然に治りますよ」とあっさり診断され、薬も処方されなかったそうです。

  まさに大山鳴動ネズミ一匹。「でも、見た目は本当にすごかったんだから・・・」と弁解がましく言うK氏。そういえば、まだ白目がうっすら赤く、“恐怖の名残り”を見せていました。

  結膜下出血とは、目の結膜(膜で覆われている白目の部分)の下の微細な血管が破れて出血したもの。うさぎ目は同じでも、結膜炎とは似て非なるものです。

「多少、目がゴロゴロしますが、痛みはほとんどなく、視野が狭くなったり、ものが見えにくくなったりする症状もありません。出血も1〜2週間程度で自然に吸収されます」(慶應義塾大学医学部眼科学名誉教授・小口芳久先生)

 出血の原因ははっきりしないことも多く、深酒、くしゃみや咳、女性の場合は月経がきっかけになることもあるそうです。

 K氏の場合はお酒の飲み過ぎに対する、文字どおりレッドカードだったのかもしれません。

  いずれにしろ、多くの場合、結膜下出血は放置しておいてかまいませんが、ただし、次のような場合は別の疾患の可能性もあるので、眼科医を受診したほうがいいでしょう。

・物にぶつかるなど、目に外傷を受けた場合。
・痛みやかゆみ、目やにを伴う場合。
・出血がひんぱんに繰り返される場合。
・熱感を伴う場合。

posted by sankiyou at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 健康法の舞台裏

2016年08月19日

【151】PC肩こり・首痛によく効く「ひじ丸体操」

第151話用イラスト.jpg

 肩こりにも、いろいろなタイプがありますが、凝るとともに肩や手にしびれを感じたり、首にチリチリするような痛みをともなうことはありませんか?

 だとしたら、それはバーナー症候群というやつかもしれません。

 アメフトやラグビー、格闘技など接触プレーの多いスポーツでは、体がぶつかり合う衝撃で首が後方に反らされたとき、鋭い痛みやしびれが走ることがよくあります。

 これがバーナー症候群で、頸椎の間から出ている神経根が引っぱられたり縮まったりして、刺激を受けることから起こる症状です。バーナーで焼かれるようなチリチリした痛みを伴うことから、この名がつきました。

 バーナー症候群は、ふだんの生活の中でもよく起こりますが、おおかたの原因は姿勢や生活動作にあります。特に良くないのが、パソコン作業をしているときのように、前屈みになって顎を突き出す姿勢です。

 バーナー症候群も含め、たいていの首痛は一過性で、時間が経てば治まりますが、中には発症の頻度が多かったり、慢性化して困っている人も少なくありません。

  そんな人にお勧めしたいのが、渡會公治先生(帝京平成大学大学院健康科学研究科教授)が考案された「ひじ丸体操」です。

 まず、やり方を紹介しましょう。

(1)立った姿勢で、右手でシャツの右側の襟首と肩の間をつかみます。左手は左腰脇に当てます。
(2)右のひじで前まわりに、できるだけ大きく円を描きます。
(3)同様に、次は後まわりに円を描きます。
(4)左手でシャツの左側の襟首と肩の間をつかみます。右手は右腰脇に当てます。
(5)左のひじで前まわりに、できるだけ大きく円を描きます。
(6)同様に、次は後まわりに円を描きます。

 ひじ丸体操の一番のポイントは、首だけでなく、背骨も一体となって動かすことにあります。

 私たちの体のすべての骨は関節によってつながり、連動しています。その動きの中心になっているのが背骨です。

 特に頸骨の動きは、それを支えている背骨の状態が大きく影響します。

 背骨が柔軟で、よく動くほど、首の骨もスムーズに動くようになり、痛みや凝りの緩和につながるのです。

 また、ひじまる体操は首の周りにある僧帽筋や肩甲挙筋、さらに広背筋や大胸筋など、たくさんの筋肉を効果的に働かせます。

 こうした首の動きをサポートする筋肉を鍛え、頸椎にかかる負担やストレスを軽減することも首痛の緩和につながります。  

  デスクワークやパソコン作業の合間に4〜5分やるだけで、首や肩がずいぶん楽になってきます。

  40肩や50肩にも有効ですから、ぜひ試してみてください。

posted by sankiyou at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 健康法の舞台裏

2016年08月26日

【152】目をトラブルから守る「目の体操」

第152話用イラスト.jpg

 猛暑も何とか峠を越えたようです。でも、ホッとしてばかりもいられません。季節の変わり目というのは、とかく体調を崩しがちだからです。

 特に秋口は要注意。暑さで痛め続けられた体には目に見えない疲れがかなり溜まっており、さまざまな健康障害を起こしやすい状態なのです。

 よくあるのが消化器系や、風邪などの免疫系の病気ですが、意外に知られていないのが目のトラブルです。

 昨今はスマホの影響で、視力低下や眼精疲労など、季節を問わず、目のトラブルが激増していますが、秋はこれに「蓄積疲労」が加わるため、この傾向が加速されます。

 そこで、今回はその対策として、中国に古くから伝わる『目の体操』をご紹介したいと思います。

 体操と言っても、要は目の周囲に点在するツボを指で刺激するというものですが、これが目の健康に非常に役立つのです。

 聞くところによれば、中国の小学校では、昔から生徒たちに毎朝、この目の体操をやらせているとか。中国に近視人口が少ない理由はそのおかげという、もっぱらの評判です。

  もちろん、疲れ目やドライアイなどの予防や改善にもうってつけ。パソコン作業の合間にも、チョコチョコやるようにするといいでしょう。

 まず、眉間にある印堂のツボから行います。人さし指の腹を眉間の真ん中に当て、やや強めに、上下にこするよう押します。

  次は、左右のこめかみの骨がややへこんだところにある太陽のツボです。ここを刺激すると視野が明るくなるため、この名が付いたと言います。

 人さし指を、左右の太陽のツボに当て、やや強めに押し込みます。

 次は、承泣(しょうきゅう)のツボ。その名の通り、押すと涙の分泌を促すので、ドライアイにはピッタリのツボです。

 承泣の場所は、目を正面に向けたときの瞳孔から2〜3p下がった部分にあります。骨が少しへっこんでいるので、すぐに分かるでしょう。ここを人さし指でやや強めに押します。

 仕上げは明目功(めいもくこう)のマッサージです。明目功とは、眼球がおさまっている骨(眼窩)の縁のこと。人さし指と中指の腹をそろえてこの縁に当て、縁に沿って軽く小さな円を描くように圧迫しましょう。

posted by sankiyou at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 健康法の舞台裏