2016年07月01日

【144】いまブレイク中の健康法、仙腸関節調整法とは?

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 このところ、健康法のシーンで大きな注目を集めているのが「仙腸関節」です。

 仙腸関節とは、骨盤を構成する腸骨と仙骨とをつないでいる関節です。靱帯で強固に守られていますが、3〜5ミリ程度の動きを有しています。

 腰痛など脊椎や骨盤にトラブルがある人は、必ずと言っていいほど、この仙腸関節がゆがんでいたり、ずれているとか。これを調整することで、改善につながっていくといいます。

 また、仙腸関節は脳の機能とも密接な関係にあり、この部分を刺激することで脳脊髄液の循環が活発になります。それが自律神経のバランスを整えることに役立つのです。

 脳脊髄液とは、脳内で作られる無色透明の液体です。1日に約500ml作られて頭蓋骨やクモ膜の隙間を満たし、一部は脊髄内に入って循環しています。そして、不要になった脳脊髄液はリンパに回収され、体外に排出されます。

 この循環がキーポイントです。

 脳脊髄液の役目は、クッションとして脳を外部の衝撃から守るのが一つ。同時に、脳への栄養補給や不要物質の除去という重要な役割も担っています。

 何らかの理由で脳脊髄液の循環が停滞し、脳内にたまってしまうと、この活動が停滞してしまいます。また、脳や脊髄を圧迫し、その緊張を高めることからも、脳、とりわけ自律神経系の働きを悪くしてしまいます。

 ですから、脳脊髄液が常にスムーズに循環していることが、脳自体はもちろん、全身の健康にとっても非常に大切になるのです。

  では、仙腸関節を刺激すると、なぜ脳脊髄液の流れがよくなるのでしょうか。

  実は、仙腸関節は仙骨と腸骨をつなぐ関節であると同時に、脊椎の根元でもあり、上は第1頸椎(首の一番上の骨)とつながっています。

 第1頸椎は、頭蓋骨の後頭骨と隣り合っています。ために、仙腸関節を動かせば、その振動は第1頸椎を経て、脳脊髄液に接している後頭骨にも伝わります。

 その結果、脳脊髄液が動き出して、滞っていた流れが解消されていくというわけです。

 仙腸関節を刺激する方法はいろいろありますが、ここでは横浜のカイロプラクター、萩原秀紀先生がすすめる「仙腸関節調整法」をご紹介しましょう。

 萩原先生はパーキンソン病や脳血管障害の後遺症、ダウン症、発達障害など、難病治療の専門家でもあり、仙腸関節調整法も、その一環として役立てているそうです。

  なお、この運動には協力者が必要です。

(1) あなたはうつ伏せに寝て、息がしやすいよう、オデコにタオルを畳んで当てます。
(2)協力者は、あなたの尾骨(お尻の中央上にある出っぱり)の2センチくらい上のところ(仙腸関節)を指の腹で押します。このとき、あなたが息を吐くときに押し、吸うときに戻すようにします。

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2016年07月08日

【145】夏バテ対策にイチオシ! オクラ茶漬け

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  スタミナづくりといえば納豆や山芋といったネバネバ系食品ですが、食欲が衰えがちな夏には旬のオクラが一番。これもネバネバたっぷりのスタミナ食品です。

 以前、夏バテ対策にオクラ酒をご紹介したことがありましたね。ただ、下戸の人には向いてないし、作るのもけっこう面倒。そんな声も耳にしました。

 そこで、今回は同じオクラでもお酒ならぬ「オチャケ」。オクラのお茶漬けといきましょう。

 レシピの前に、オクラの栄養に関する能書きを簡単に説明しておきます。

 オクラのスタミナの原動力は、何と言ってもムチンやペクチンといった食物繊維が多量に含まれていることです。

 ムチンはタンパク質分解酵素を持ち、摂取したタンパク質を効率よく消化・吸収させるので、胃腸への負担が軽減されます。また、粘膜を保護して胃腸の調子を整える働きもします。

 ペクチンは水溶性の食物繊維で、整腸作用と共に下痢や便秘を予防・改善する効果が期待できます。

 さらにオクラにはカルシウムやカロチン、ビタミンB1、鉄なども多く含まれており、夏バテ解消にはうってつけの野菜と言えるのです

 このオクラをお茶漬けでいただくなら、食欲がイマイチでもさっぱり美味しくいただけますし、食べているそばから胃腸が元気を取りもどすという、まさに一石二鳥のスタミナ食になること請け合いです。

  では、料理に不慣れな男性でも簡単にできるオクラ茶漬けの作り方(2人分)をご紹介しましょう。

(1)ダシ(市販のもので可)カップ1.5杯、薄口しょう油小さじ2、塩小さじ1/3を鍋に入れて火にかけ、沸騰したら火を止めて冷ましておきます。

(2)オクラ(10〜11本)はガクの堅い部分をむき、薄い小口切りにします。トマト(1/2個)は1cm角に切り、大葉(2枚)はザク切りにします。

(3) オクラをざるに入れ、熱湯にサッとくぐらせ、色が鮮やかになったら、ざるごと冷水に入れます。

(4) オクラの水気を切り、(1)のダシ汁に入れ、練りわさび小さじ2/3を加えて溶きます。(5)ごはんを器に盛り、(4)をかけ、トマトと大葉をトッピングします。 

 暑い盛りにはごはんも冷まして、冷やし茶漬けにすると、さらに美味しくいただけるでしょう。

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2016年07月15日

【146】寝苦しい夜にぜひ! 耳たぶあんま

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 先日、健康管理の一貫としてラジオ体操を行っている、都内の老人ホームに取材に行ったときのことです。

 一通り話を聞き終わった後、お年寄りたちに、こんな質問をふってみました。

「これから熱帯夜なんかがつづくと、眠れなくてたいへんじゃないですか?」

  時候挨拶程度の軽い気持ちでしたが、80歳を越した元気なおばあさんから、とても興味深い答えが返ってきました。

「私は大丈夫。耳たぶあんまをやってるから」

 すると、まわりからもいっせいに「私も」「俺も」という声がいっせいにあがったのです。

 耳たぶあんま? どこかで聞いたことがあるなという気がしましたが、思い出せません。

 元気なおばあさんが自分の耳を指でつまみ、「こうして耳をマッサージするだけよ」と、説明してくれました。

 なんでも、何年か前の雑誌に紹介されていたのを、当時不眠で悩んでいた入居者のひとりが試したところ、意外に効果があり、それをきっかけにホーム内ではちょっとしたブームになったとか。

 よく眠れるだけでなく、これで肩こりや偏頭痛、耳鳴りなどの不定愁訴が軽くなったという方もいました。

  帰ってから、さっそく資料を調べてみると、ありました、ありました。中川忠男先生(蔓生健康治療院院長)推奨の耳たぶあんま。かなり前のことですが、私も取材したことがあります。

  東洋医学では、耳には重要な経絡(気の流れ)が通っており、耳を押したり引っぱったりして刺激することで自律神経が調整されて、高いリラックス効果が得られるとのことです。

 やり方を紹介しておきますので、この夏の不眠対策に、ぜひ試してみてください。

(1)イスに座って背筋を伸ばし、あごを引く。

(2)親指の腹と人差し指の側面で左右の耳の中央をつかむ(耳たぶの中央ではありません)。

(3) ゆっくり深呼吸しながら、耳を左右に引っ張る。

 1回2〜3分を毎日好きなときに数回。就寝前には必ず行います。

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2016年07月22日

【147】夏はドクダミ。まずは、水虫の撃退に!

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 夏になると、思い出すのがドクダミ。昨今はあまり話題にのぼりませんが、ひと頃は夏季には健康雑誌がこぞって企画のネタにしたものです。

 ドクダミは、別名「十薬」とも呼ばれ、古くから外用に内用に、さまざまな体のトラブルに幅広く活用されてきました。その薬効の元となる成分も、近年の研究で明らかになっています。

 ドクダミといえば、鼻が曲がるような独特の臭いですね。この臭いの元は、精油に含まれるアセトアルデヒドやメチルノルニケトンといった成分。これらに卓抜した抗菌作用があり、傷や水虫などの外用によく効くのです。

  内用としての有効成分は、豊富な食物繊維やカリウム、クエルシトリンをはじめとするフラボン系成分など。乾燥葉を煎じて飲めば、便秘や動脈硬化などに効果を発揮します。

 まさに塗って良し、飲んで良しのドクダミですが、今回は季節柄、ドクダミで水虫退治といきましょう。

  実は筆者も、これで頑固な水虫を撃退しました。もう、10数年前になりますが、7月中旬ころから患部にドクダミの生汁を塗布していたところ、半月後にはジクジクも痒さもすっかり鳴りをひそめてくれたのです。

 以来、毎年夏先に1週間ほど塗りつづけていますが、痒さに悩まされることはほとんどなくなりました。

 水虫には初期のカサカサタイプと、その後のジクジクタイプとがありますが、ドクダミはどちらにも効果を発揮します。

 まずは白癬菌が繁殖し、水疱を作って皮膚をカサカサに。水泡が破れると、そこに化膿菌が加勢してジクジクしはじめ、痒みだけでなく、腫れて、痛みまで伴ってきます。

 ドクダミのアセトアルデヒドなどの抗菌パワーは、白癬菌に対しても化膿菌に対しても有効ですから、こんな頼もしい助っ人はいません。

 では、ドクダミの生葉を使った水虫退治のやり方をご紹介しましょう。ここでは、さらに効果を上げるため、これも殺菌力の高いお酢の力を借りて、相乗効果を狙います。

(1)足を水でよく洗います。特に指股はしっかり洗ってください。

(2)火傷をしない程度の熱いお湯(40〜45℃ )に米酢か黒酢を適量入れ、その中に20〜30分足を浸します。

(3)お湯から足を出したら、手で患部を触ってみて、皮膚がブヨブヨしてきたところは薄皮をはがします。

(4)ドクダミの生葉2〜3枚をよくもみ、汁が出てきたら患部に当てて生汁を塗ります。
 ※1日に2〜3回、行います。
 ※ドクダミの生葉を採取するときは、できるだけ上の方の若い葉を取り、使う前には水でしっかり洗ってください。      

 ドクダミ健康法の魅力は、効果があるわりにはお金がかからない。というか、タダ。なにしろ、田舎ならどこででも見かけますし、都会でも公園や庭先などに行けば、しっかり根を張っています。

 何しろ、昔はシブトグサと言われたほど、どこでも生える繁殖力の強さがドクダミの身上なのです。

 勝手に取っても、誰も文句は言いません。 これなら、もし効かなくても腹は立ちませんよね。ぜひ、試してみてください。 

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2016年07月29日

【148】『ほめ日記』で自信を取り戻せ!

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 今回は「心の病」に関するお話です。

 仕事に行き詰まったり、職場での人間関係がうまくいかない。家でも妻と喧嘩ばかり。そんなこんなで、最近はどうも自分に自信が持てないし、気持ちも鬱々・・・。

 もし、あなたがそんな状態に陥ってるなら、心療内科やカウンセラーのところへ行く前に、いま話題の『ほめ日記』を試してみてはいかがでしょう。

『ほめ日記』とはカウンセラーの手塚千砂子先生(NPO法人自己尊重ブラクティス協会代表理事)が開発した自己啓発プラグラム。うつ病や不安障害、引きこもりや子育て不安など現代社会に蔓延する心の病の改善、修復に高い実績を上げていることから、NHKでも紹介されるなど大きな注目を集めています。

 いわば自らを元気にさせたり成長させるための「心のトレーニング」ですが、そのやり方はすこぶる簡単。夜寝る前に、その日自分がしたこと、考えたことを書き出して、最後に必ずホメるだけです。たとえば、こんな具合・・・。

「今日は上司に怒られたけど、素直に謝った私はえらい。心に余裕があるんだなあ」
「今日は寄り道せずにまっすぐ帰宅。妻がビックリしてた。やればできるじゃん!」

 どんなに些細なことでも、たとえ失敗したことでも、強引だろうと詭弁だろうと、とにかく自分をホメる。しかもべたボメするほどいい。

 精神科医の斉藤茂太先生は「自分自身にこそ、あばたもえくぼで接しなさい」と言っていますが、まさにそんな感じで自分をホメまくるのです。

 これを毎日、気がついたときに実践していくことで心がどんどん軽く、明るくなる。気がつかなかった自分の魅力や長所、能力も見えてきて自信がわき、うつなど吹っ飛んでしまうといいます。

 脳というのは、意外に素直なところがあって、繰り返し訓練していると、思考回路もそれに慣れてくるらしいのです。

 自己否定の回路より、自己肯定の回路のほうが良いに決まってます。

 手塚先生によれば、先生のワークショップや講座で『ほめ日記』を始めた人で成果が見られないケースは1人もいないとか。お金も時間もいらないということで、暇つぶしにやってみたら、その効果にビックリ。そのまま、すっかりはまってしまった人も多いようです。

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