2016年01月01日

【118】首腰枕

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 明けまして、おめでとうございます。今年も1年、身も心もハツラツ元気といきましょう。

 そこでお年玉がわりに、寝ているだけで健康が知らず知らず育まれるという究極のラクチン健康法をご紹介します。

 題して、首腰枕健康法。首と腰に枕を当てて仰向けに寝る。これを毎日、5〜10分つづけているだけで、体のさまざまな不調や痛みが治まっていくというものです。

 考案したのは心神診療室(名古屋市)の高木智司院長。高木先生は心療内科・神経内科が専門で、自律神経免疫療法や東洋医学など幅広い視点から心と体の病に取り組んでいます。

 首腰枕の最大の効用は、日頃の悪い姿勢で歪んだ背骨が本来の正しいS字に修正される点です。

「背骨のゆがみは、通常は首と腰に起こります。細い首には自律神経とともに運動神経や感覚神経が。さらに脳に血液を送る血管、リンパ管、ホルモン分泌器官などがひしめき合うように通っています。

 また、腰(腰椎)には心身のリラックスや腹部内臓の働きを支配する副交感神経が通っています。背骨が歪んだり変形してくると、これらの神経・血管が圧迫され、機能がマヒしてきます。

 その結果、免疫力が低下する、脳や内臓の働きが悪くなる、筋肉が緊張して痛みやこりが出てくるといった全身症状につながっていくのです」

 首腰枕で首や腰の骨が正常な形に戻れば、そうした障害も自然に改善されていくわけです。

 さっそく筆者も妻とともに実践してみましたが、確かによさそう。私は2日で激しい肩こりが、妻は翌朝からお通じがよくなりました。やっているだけで体がリラックスできるのも魅力です。

  高木先生の症例では、便秘や肩こりはもちろん、手足の冷えやしびれ、腰痛、偏頭痛、うつなどの心の病、難聴やめまい、アトピー、女性の更年期障害など、幅広い改善効果が確認されているそうです。

 首と腰に当てる枕は古いバスタオルを直径8〜10pに巻いたもので十分。面倒なのは苦手だけど病気になるのはいや。そんなものぐさな方にもうってつけの健康法と言えるでしょう。

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2016年01月08日

【119】手軽さと効果が世界中で絶賛! 英国発『ハチミツ冬眠ダイエット』

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 冬にちなんで、今回はハチミツ冬眠ダイエットというイギリスからやってきたダイエット法をご紹介しましょう。

  ハチミツ冬眠ダイエットは1990年代後半にイギリスの薬剤師、マイク・マッキネスによって開発されたダイエット法。正式には『ハイパーネーション・ダイエット』と呼ばれ、有効性と簡便性が専門家や体験者に高く評価され、瞬く間に世界中に広まったものです。

 とりわけ、地元イギリスでの評価、人気は高く、たとえば著名な新聞であるScotsman紙は2005年「夢のような新ダイエット登場!」として、元プロボクシング世界チャンプのフレックス・アーサーの体験談なども交えた大特集を組んでいます。

  ハチミツ冬眠ダイエットの方法は実に簡単。空腹と戦う困難もなければ、好きでもない運動をつづけるプレッシャーもありません。

 実践すべきことは「寝る前、できれば就寝の1時間前にスプーン1〜2杯のハチミツを食べる」、「良い睡眠をとる」。この2つだけです。

 私たちの体は、寝ている間にもエネルギーは消費され、体脂肪が燃える仕組みになっています。スプーン1、2杯のハチミツは、その仕組みがより活発に行われるよう手助けをすることになるのです。

 もう少し詳しくお話ししましょう。

 睡眠中、体内では骨や肌、筋肉など生命維持に不可欠なあらゆる機能が新しい細胞をつくり、体の修復作業をつづけています。

 基礎代謝の一環であるこの修復作業が、寝ている間にも体脂肪を燃やしてくれるのです。 ただ、修復作業は多くのエネルギー(ブドウ糖)を必要としますが、エネルギーの供給源になっている肝臓には、長時間ブドウ糖を保有する力がありません。

 その足りない分を補ってくれるのがスプーン1〜2杯のハチミツ。その結果、修復作業による体脂肪燃焼も順調に進むことで、ダイエットにつながっていくというわけです。

 それだけではありません。睡眠中、細胞の修復作業が停滞すると、筋肉や骨の衰えが進んだり、血圧が下がる、免疫力が下がるなど、体にはよくない方向に進みがち。ハチミツは、それを防ぐ効果もあるのです。

 なお、ハチミツ冬眠ダイエットのもう1つの条件である「よい睡眠」をとるには、次のような点を心がけましょう。

●できるだけ決まった時間に寝て、起きるようにする。
●寝室は暗く、静かにする。
●夜はカフェインが入った飲み物や食べ物を避ける。
●就寝前に満腹や空腹になっていないようにする。
●就寝4時間前からは激しい運動はしない。
●体温が下がると眠りやすくなるので、お風呂は就寝の30分〜1時間前に。

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2016年01月15日

【120】ロコモ対策に有効な簡単筋トレ

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 日本の高齢化社会もまさに本番を迎え、20年後には3人に1人が65歳以上になるとか。街に出ると、あっちを向いてもこっちを向いても爺さんと婆さん。その頃には原宿も六本木も、すっかり“巣鴨化”しているかもしれません。

 笑い事ではありませんよ。40代、50代のあなたも、間違いなくその坩堝の中に入っていくのですから。今から、そのための準備をはじめても決して早くはありません。

 準備というと、やはりマネーと健康です。マネーは専門外で、私が教えて欲しいくらいですから、ここでは当然、健康のための準備ということになります。

 厚生労働省などが、高齢化社会の中でもっとも懸念しているのは認知症とロコモの2つです。最近は、そのための研究や提案が急ピッチで進んでいます。

 今回は、ロコモの話をしましょう。

 ロコモとは正確にはロコモティブ・シンドロームのこと。年をとってくると、筋肉、骨、関節、軟骨、椎間板といった運動器の機能が衰えてきます。これらのいずれか、あるいは複数に 障害が起こり、「立つ」「歩く」といった機能が低下している状態をロコモと呼び、進行すると 日常生活にも支障が生じてきます。最悪のパターンは、転倒→寝たきり→認知症です。

  そんな悲惨な老後を回避するためにも、今のうちから筋トレで運動器を鍛えておくことが大切なのです。

 ダメダメ、むりむり、時間もないし、体力もない、ジムへ行くお金もない・・・。早くも、そんなナイナイづくしの合唱が聞こえてきそうですが、なに、懸念には及びません。

 実は、筋肉というのは、それほどハードなことをしなくても、ほんのちょっとした負荷をかけるだけで、確実に強くなってくれるのです。しかも、年齢に関係なく。

 筑波大学体育科学系教授の白木仁先生が行った研究の一環では、こんな話があります。 病気で寝たきりがつづいていた92歳の男性がいました。筋肉が極度に弱くなっていたため、病気そのものは改善しても、ベッドから起きあがることさえできません。

 男性は、もう1度、自分の足で歩いてみたいと訴えました。その願いを叶えたのが白木先生です。先生は、寝たままの状態で男性の足を少しずつ持ち上げたり、ひざを折るなどして、ごく小さな負荷を毎日かけるようにしました。

 もちろん、長くはできません。1回に数分間といったところです。

 それでも、やがて男性の足や腰には筋肉がつきはじめ、数ヶ月後には立ち上がり、そして歩くこともできるようになったのです。

 大事なのは、軽い運動でも、つづけること。それも毎日とは言いません。2〜3日に1度でも、とにかく継続することです。

 それにうってつけの運動を2つ紹介しておきましょう。

 1つは、腹筋を鍛える体操です。

@床に仰向けに寝て、両手を後頭部に回して組みます。

A両ひざをそろえ、胸に向けて引きます。同時に上体を起こして、頭をできるだけひざに近づけ、止めます。この状態で息を吐ききったら、元の仰向けに戻ります。

※10回を1セットとして、日1回行います。 次は壁体操。これは、お相撲さんがやっている腰割を、もっとやりやすくしたもので、腰や下肢の強化に効果的です。

@壁のコーナーに立ち、両足の外側を壁につけます。顔は正面に向け、背筋を伸ばします。

Aお尻、両ひざの外側、両足の外側を壁につけたまま、ゆっくり腰を沈めていき、ひざの角度が直角になったところで止めて、ゆっくり立ち上がります。

※5回を1セットとして、1日に3回程度行います。 

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2016年01月22日

【121】不老長寿のホルモン、DHEA

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 オレオレ詐欺だの振り込め詐欺だのネット詐欺だの、あの手この手と新手の詐欺が幅を利かせる昨今です。でも、歴史上最大の詐欺師の1人と目される徐福に比べれば  どれもこれも小さい、小さい。

 徐福は紀元前221年に中国を統一した秦の時代の人。なにしろ、あの始皇帝を「不老不死の薬がある」などと口先三寸でだまし、莫大な費用を詐取。結果的には、それが始皇帝の寿命を縮め、秦の滅亡を招いてしまったのだから、スケールはでかいです。

 徐福は方士(ひらたく言えば占い師)だったそうですが、今も昔も、占い師と詐欺師とは紙一重なんでしょうね。

  それはさておき、初めて中国を統一した偉大な皇帝をもトリコにするほど、不老不死は人間にとって魅力的なんですね。究極の願いといってもいいかもしれません。

 人はなぜ老いるのか。煎じつめていえば、体を構成している細胞が衰え、その機能が十分に発揮できなくなるわけですが、問題は細胞が衰える理由。長らく闇の世界だったこの領域に、近年は積極的に科学の光が当てられるようになり、かなりのことが明らかになってきています。

 中でも、最近注目著しいのが抗加齢ホルモンと呼ばれるDHEAの存在です。デヒドロエピアンドロステロンという長ったらしい学名のこのホルモンは、体内のホルモンの元締め目のようなもので、(1)免疫機能の向上(2)ストレスへの抵抗性の向上(3)肌のツヤやハリの向上(4)性的ときめきや精力の向上(5)動脈硬化・骨粗鬆症などの抑制(6)筋肉の増加や体脂肪の減少、などに働くと言われています。

 最近開かれた学会の研究報告でも、このホルモンの濃度が寿命を左右する、すなわち老化の大きな鍵を握っていることが明らかにされています。

 体内のDHEA-S分泌量は加齢とともに減少。男性は25歳で3685μg/dlあったものが45歳で1950μg/dl、65歳では1275μg/dlに。女性の場合はさらに激しく、25歳で1840μg/dlだったのが45歳で1165μg/dl、65歳では540μg/dlと、3分の1以下にまで激減してしまいます。

  このDHEA-Sの量を調べることで、自分の老化度が判明し、老化に伴うさまざまな病気の予防対策にも役立つとか。ただし、少々お高い検査なので、その点はお含みおきください。

 DHEAは、日常生活の中で減少にブレーキをかけることもできます。これが今の時点では、どなたもできるリーズナブルな不老対策といえるでしょう。

 まず、食べ物。DHEAはイソフラボンをとると増加することが分かっています。イソフラボンといえば大豆食品。特にイチオシは納豆で、効率よく吸収されるそうです。また、山芋もDHEAをつくる食材といわれています。

 軽い運動もDHEA対策には有効で、ジョギングやウォーキングなどの軽い有酸素運動を30分以上行うといいと考えられています。
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2016年01月29日

【122】愛煙家は要注意の“隠れ高血圧”

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 私は血圧は高くないから、心筋梗塞など循環器系の病気は大丈夫−−。そんなふうに考えている方に老婆心ながら少々警告です。特に、喫煙習慣がある人は、ぜひ読んでください。

 喫煙のリスクは肺ガンばかりではありません。中でも血管・循環器系に深刻な影響を及ぼすことは、よく知られているところでしょう。タバコに含まれているニコチンは交感神経を刺激して心拍数の上昇や末梢血管の収縮を招きます。

 こうしたプレッシャーが長年にわたって繰り返されることによって、脳梗塞や心筋梗塞などの引き金となる動脈硬化が進行するのです。

 動脈硬化は血圧が重要な目安になります。そのため「血圧は正常だから大丈夫」と考えている愛煙家の方もいるようですが、それでも決して油断はできません。

 実は血圧の測定法には、通常私たちが健康診断などで受ける上腕血圧(抹消血圧)のほかに中心血圧があります。中心血圧とは心臓が血液を送り出した直後の血圧のことです。

 獨協医科大学の南順一先生が行った研究調査では「喫煙者は非喫煙者に比べて上腕部の血圧が正常範囲であっても中心血圧が高く、循環器疾患のリスクが高くなっている」ことが明らかになっています。

 いわば“隠れ高血圧”で、こうしたパターンはかえって始末が悪いとも言えます。

 なにしろ上腕血圧の数値で安心している間に動脈硬化が深く静かに進行。いわば“だまし討ち”のような形で病魔に襲われかねないのですから。

 実際、健康診断ではさして血圧(上腕血圧)も高くないのに、突然脳梗塞や心筋梗塞で倒れたというケースも少なくありません。こうした場合は中心血圧に、そのサインが出ていたとも考えられます。 

 中心血圧は心臓カテーテルを使うなど測定法が複雑なことから一般的な健康診断にはあまり用いられませんでしたが、最近は機器の開発が進み、クリニックなど一般の医療機関でも受けられるようになってきています。

 基本的には高血圧・高脂血症・糖尿病などの疾患がある人に保険適用で行われていますが、希望すれば自費での検査も受けつけてくれます。 

 愛煙家の方はぜひ一度ご利用されてみてはいかがでしょうか。ついでに「この際、禁煙クリニックも」となれば一石二鳥かも・・・。

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