食事の間や後にタンやセキが止まらない。微熱がつづいており、体がだるい。病院では風邪と診断されて薬を飲んでいるが、いっこうに改善しない。そればかりか、食事の量は変わらないのに体重まで落ちてきた・・・。
こんな症状にお悩みの方は、一度、嚥下(えんげ)障害を疑ってみることをおすすめします。
嚥下障害とは、誤嚥(ごえん)を起こしていること。つまり、食べたり飲んだりしたものの一部が食道に行かず、気道のほうに入り込んでしまっている状態です。
喉には飲食物と空気が送り込まれてきます。そして、飲食物は食道へ、空気は気道へ。その交通整理をしているのは、俗にのど仏と呼ばれる喉頭です。
簡単に、そのシステムを紹介しましょう。
喉頭部は食道と気道とに道が分かれる、いわば追分け。ふだん、食道の入り口にはフタ(喉頭蓋)がかぶさっており、開いた気道には空気が流れ込んでいます。
モノが飲み込まれると、のど仏が上がると同時に喉頭蓋が倒れて気道を閉鎖すると同時に、食道の入り口が0.5秒間だけタイミング良く開きます。
そこに飲み込まれた飲食物が流れ込むのです。
ところが、年をとってくると、喉頭の筋肉や開閉の指令を伝える神経の働きが低下し、喉頭蓋の動きが悪くなってきます。
すると、気道閉鎖のタイミングが遅れ、開いている入り口からモノが気道に入り込んでしまいます。これが誤嚥です。
若いうちなら体力があるので、誤嚥してもムセることで気道から出すことができますが、年をとって体力がなくなってくると、そうもいきません。
特に高齢者の場合、知覚神経も衰えてきて、誤嚥していることに気がつかない場合も珍しくないそうです。
誤嚥で最も恐いのは窒息と肺炎。窒息は説明するまでもないでしょう。正月に餅を喉に詰まらせる事故などは、ほんの氷山の一角。死に至るケースも、高齢者や幼児を中心にずいぶん増えているそうです。
また、知らず知らず誤嚥をつづけていると、肺にたまった液体や食物が炎症を誘発。これが誤嚥性肺炎で、死亡例も少なくありません。
冒頭に紹介した症状のほかにも、錠剤が飲みにくくなった、汁物や飲み物が苦手になった、といった変化が気になっている人は注意が必要です。
なお、嚥下障害は一般的な内科では発見できないことも多いので、疑いのある場合は耳鼻咽喉科で、嚥下障害に詳しい医者をネットなどで探したほうがいいでしょう。
こんな症状にお悩みの方は、一度、嚥下(えんげ)障害を疑ってみることをおすすめします。
嚥下障害とは、誤嚥(ごえん)を起こしていること。つまり、食べたり飲んだりしたものの一部が食道に行かず、気道のほうに入り込んでしまっている状態です。
喉には飲食物と空気が送り込まれてきます。そして、飲食物は食道へ、空気は気道へ。その交通整理をしているのは、俗にのど仏と呼ばれる喉頭です。
簡単に、そのシステムを紹介しましょう。
喉頭部は食道と気道とに道が分かれる、いわば追分け。ふだん、食道の入り口にはフタ(喉頭蓋)がかぶさっており、開いた気道には空気が流れ込んでいます。
モノが飲み込まれると、のど仏が上がると同時に喉頭蓋が倒れて気道を閉鎖すると同時に、食道の入り口が0.5秒間だけタイミング良く開きます。
そこに飲み込まれた飲食物が流れ込むのです。
ところが、年をとってくると、喉頭の筋肉や開閉の指令を伝える神経の働きが低下し、喉頭蓋の動きが悪くなってきます。
すると、気道閉鎖のタイミングが遅れ、開いている入り口からモノが気道に入り込んでしまいます。これが誤嚥です。
若いうちなら体力があるので、誤嚥してもムセることで気道から出すことができますが、年をとって体力がなくなってくると、そうもいきません。
特に高齢者の場合、知覚神経も衰えてきて、誤嚥していることに気がつかない場合も珍しくないそうです。
誤嚥で最も恐いのは窒息と肺炎。窒息は説明するまでもないでしょう。正月に餅を喉に詰まらせる事故などは、ほんの氷山の一角。死に至るケースも、高齢者や幼児を中心にずいぶん増えているそうです。
また、知らず知らず誤嚥をつづけていると、肺にたまった液体や食物が炎症を誘発。これが誤嚥性肺炎で、死亡例も少なくありません。
冒頭に紹介した症状のほかにも、錠剤が飲みにくくなった、汁物や飲み物が苦手になった、といった変化が気になっている人は注意が必要です。
なお、嚥下障害は一般的な内科では発見できないことも多いので、疑いのある場合は耳鼻咽喉科で、嚥下障害に詳しい医者をネットなどで探したほうがいいでしょう。