2015年09月04日

【101】チョイ漏れの悩みに「お尻すぼめ体操」

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 最近、どうもオシッコに勢いがない、時々洩れてパンツが濡れていることがある・・・。男も50の坂を越えたあたりから、こんな情けなくも不快な症状に悩まされがちです。

 今年52になる私の友人も、「チョイワルおやじになる前にチョイモレおやじになっちゃったよ」だと。自嘲気味に言って苦笑いを浮かべますが、ため息の重さから察すると、けっこう事態は深刻のようです。

“ちょいモレ”とは、有り体に言えば尿漏れ(尿失禁)のことです。

 主な原因は前立腺が肥大したり、骨盤内の内臓が下がって尿道や尿管を圧迫することにあります。その結果、尿道や膀胱の出口を圧迫。尿の出や切れが悪くなったり、頻尿や残尿感が激しくなるなどの排尿障害が現れてくるのです。

  用を足した後、出きらずに残ったオシッコが漏れ出てきて、下着やズボンを汚してしまったりします。「その気持ち悪さ、情けなさといったら・・・」と友人は大いに慨嘆しますが、同じような屈託を抱えている中年諸氏も多いのではないでしょうか。

 そんな友人がたまたま目にしたのが、健康雑誌に紹介されていた「お尻すぼめ体操」。鍼メディカルうちだ院長の内田輝和先生が考案したもので、骨盤底筋群を効率的に鍛える効果があるとのことです。

 骨盤底筋群とは骨盤の底で膀胱や子宮などの臓器を支えている筋肉。加齢などでこの筋肉が弱くなると、骨盤内部の臓器が下降。その重みで尿道や尿管が圧迫されて尿漏れが起こりやすくなるとか。

 友人は、これを毎日繰り替えしつづけていたところ、二ヶ月ほどでチョイモレはすっかり収まったと言います。

 やり方を次に記しておきます。

(1)背筋を伸ばして立ち、左足のつま先を外側に向けて右足先の前に置く。

(2)右足はつま先を正面に向け、左足のくるぶし付近に添える。

(3)右足のかかとを上げ、胸を張りながら状態を軽く前に押し出すように伸ばす。このとき、体重は前足にかける。

(4)肛門をすぼめるようにお尻に力を入れる。この姿勢を10秒間キープした後、ゆっくりかかとを下ろす。

(5)以上を5回繰り返したら、足を替えて同様にして行う。

 ただし、食後すぐに行うのは避けてください。病院嫌いのチョイモレおやじには、一度試してみる価値はありそうです。
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2015年09月11日

【102】トイレのマナー遵守で身も心も健康生活

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 今日のテーマは心の健康。夫婦円満で、家庭でのストレスを撃退するのに、トイレでのマナーが意外に役立つというお話です。

 先日、久しぶりに一緒に飲んだ友人が、やけにご機嫌。顔も晴れ晴れとして、普段に似ずはしゃぐこと、はしゃぐこと。あげくに「ヨッシャ、ここはオレが持つ」なんて、柄にもない啖呵を切る始末です。

 2件目でそのワケを聞いて大笑い。自宅のトイレで「小」の仕方を立位から座位にしたところ、奥方のご機嫌すこぶる麗しく、このところギスギスしていた夫婦仲もグンと円満になってきたとか。

「今日もね、飲んでくるならと、ホラ」と、諭吉先生をひらひらさせるではないですか。

 ちなみに、立位とは俗に言う立ち小便。座位とは、女性のように便座に座っていたすことです。

 何でも、きっかけは、たまたま見たNHKの『ためしてガッテン』。9月2日の放送「トイレの問題大解決」で、立ち小便でトイレがどんな状態になっているかを目の当たりにし、愕然としたといいます。

  同番組の実験で、便器の水たまりや壁に当たった尿が、トイレの床どころか壁にまでも大量に飛び散っていることが判明。「何しろ飛沫は霧のように細かくて、肉眼では見えないから、俺も気づかなかったんだ」。元来、少々神経質なところがある友人はかなりショックを受け、その日から立ちションを封印したのだそうです。

「で、それとカミさんのご機嫌がよくなったのと、どんな関係があるの?」と、私。

「いやいや、これが大あり名古屋の金のシャチホコ(古い!)。尿って、こびりつくと臭いし、取るのも大変なんだってね。それが楽になったから大助かりなんだと」

 もちろん、細菌の温床にもなり、衛生上も甚だよろしくありません。

 カミさんの機嫌がよくなったおかげで、家での居心地がグンとアップした友人。仕事のストレスで胃が痛むことも減ってきたと、しみじみ述懐してたいました。

 ところで、奥方はずいぶん前に一度、トイレ掃除が大変だからと、座位をお願いしたそうですが、友人は「男の沽券に関わる」と一蹴。以来、その件に関しては口を閉ざしたものの、トレ掃除のたびにムカムカしていたとか。

 立ちションが男の沽券とは、沽券の相場も下がったもの。でも、それで夫婦円満、心の健康も取り戻せた上、小遣いも増えるなら、捨ててもちっとも惜しくはないでしょう。

 実際、世の中にはトイレ掃除にずいぶん苦労していて、その原因を作る夫の立ち小便には恨みをため込んでいる主婦が少なくないとか。諸兄も十分に注意されたほうがよろしいかと。恐妻家の私など、とっくの昔から「男は座って」です。

 なお、「大」の場合、便座の蓋を開けたまま水を流すと、水勢で汚物が目に見えないほどの細かい粒子となって空中に飛び散るそうです。その中にはさまざまな細菌がいっぱい。この秋流行と予測されているノロウィルスがいれば、家族に感染する可能性も高いものがあります。

 これは立ち小便以上に、健康には恐いこと。男性も女性も、終わった後には必ず「臭いものには蓋」をしてから水を流すようにしたいものです。
 
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2015年09月18日

【103】コーヒーは、実は健康飲料なのです

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  コーヒーというと、われわれ中年世代には、どちらかというとネガティブなイメージのほうが強いのではないでしょうか。

 紫煙をくゆらせながら1杯(愛煙家には、これがたまらないんですよね)、徹マンで眠気覚ましに1杯。あげくは飲み過ぎて胃がチリチリ・・・。こんな連想をするのは、筆者だけでしょうか。

 先日、ある珈琲専門店のマスターにその話をしたら、まあ相手も悪かったんですが、「それはコーヒーが悪いのではなく、あなたの飲み方が悪いんです」とバッサリ。ばかりか、「コーヒーが怒ってますよ」と睨まれてしまいました。

 でも、本当は筆者も承知しているんです。コーヒーは、普通に飲んでいれば健康にも良いことを。コーヒーへの贖罪も込めて、その理由をお話しすることにしましょう。

 近年、その健康効果に大きな注目が集まっているのがポリフェノールです。

 これは植物の苦みや色の成分。優れた抗酸化作用(活性酸素を抑える働き)があり、動脈硬化や糖尿病など生活習慣病の予防・改善に有効であることが多くの研究で明らかになっています。

 さて、ポリフェノールとくれば、みなさんの頭に真っ先に頭に浮かぶのが赤ワインでしょう。ほかにも緑茶、大豆、カカオ(チョコレートやココアの原料)などポリフェノール含有食品は多くありますが、意外に知られていないのが、実はコーヒーなのです。

  コーヒ100mlあたりに含まれているポリフェノールの量は約200mg。これは緑茶(115mg)の約2倍、赤ワイン(230mg)と比べても遜色ありません。

 ポリフェノール博士で知られるお茶の水女子大学の近藤和雄教授によれば、私たちの体に必要なポリフェノールは1日に1000〜1500mgとか。ということは、日に5〜6杯のコーヒーで理想値に到達することになります。

 コーヒーの健康効果でいえば、生豆を焙煎すると生じるメラノイジンも見逃せません。これは褐色色素と呼ばれる色の成分で、やはり抗酸化作用やコレステロール抑制作用のあることが認められています。

 また、腸内で食物繊維と同様な働きをすることから腸内環境を整え、便秘を予防・改善する効果もあります。

 でも、コーヒーにはカフェインが・・・。そんな声も聞こえてきそうですが、心配はご無用。確かにカフェインには中毒性や依存性がありますが、実はコーヒーに含まれているカフェインの量はわずか0.06%。これは緑茶より少なく、玉露の3分の1しかありません。

 機能性食品の権威、実践女子大学の田島眞教授も「この程度の量ならば、体には何の影響もありません。むしろ、倦怠感の軽減や消化の促進など、カフェインが持つ薬理効果のほうに注目すべきでしょう」と一蹴します。

 コーヒー ⇒ カフェイン ⇒ 悪というイメージも、どうやら都市伝説の類にすぎないようです。
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2015年09月25日

【104】医者や病院から身を守る時代

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 昨今、医師の質の低下が深刻な問題になっています。

  確かに医療事故、それも素人の目でも、何でそんな馬鹿なこと、医学部ちゃんと出たの? と首を傾げてしまうような単純ミスも少なくありません。

 今年のトピックスだけふり返っても、まずは群馬大の大量手術死。同じ執刀医で術後に亡くなった患者が30例なんてあり得ないことです。同じような事件が千葉でもありましたね。こちらは3ヶ月で8人が術後に死亡。やはりあり得ないことです。

 東京では、脊髄に誤った造影剤を注入して患者を死なせた医師もいました。X線検診中に台を傾けて患者を滑落させてしまい、死に至らせた放射線技師(群馬)、手術中に患者の体にワイヤを置き忘れてケガをさせてしまった医師・・・。もちろん、このようにマスコミで紹介される医療過誤なんて、ほんの氷山の一角。いったい、どれだけの人が腕の悪い医者のために死んだり、泣かされていることか。考えると、ゾッとしますね。

 大崎東京ハートセンター副院長の細川丈志先生がいみじくも言います。「今や病院や医者選びは自己責任。受診の前には質の悪い医者や病院に当たらないよう、しっかり情報収集することが大切です」

 私たちは病気だけでなく、医者からも我が身を守らなくてはならない。そんな皮肉な時代になってきたようです。

  では、あまり近づかないほうがいいような医者や病院とは、どんなタイプでしょうか。

 先の細川先生は「看板にやたらと診療科目を掲げている個人病院やクリニックは要注意かも」と言います。

 医者の専門は1つか2つ。そのほかは集客用という“算術”が見え隠れするからです。まあ、医者にも生活がありますから、ある程度は仕方がないことですが、病院選びの目安の1つにはなるでしょう。

 そのほか、筆者が懇意にしている数人の医者に「ダメな病院や医者とは?」と伺ったところ、匿名を条件にこんな答えが返ってきました。

●問診の時に患者の顔を見ない医者。
●患者の質問をうるさがる医者。
●やたらと専門用語を使う医者。
●症状を訴えると、すぐに薬を追加する医者。
●健康法やサプリの話をすると機嫌が悪くなる医者。
●何でも、老化やストレスのせいと片づけたがる医者。
●治療方法の説明をしない医者。
●受診したい病気の症例数や手術数が少ない病院、あるいはHPなどで確認できない病院。
●非常勤医師ばかりいる病院。

 医療もサービス業の時代。これからはお店と同様、病院もじっくり品定めしてから選ぶようにしたいものです。
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