2015年08月07日

【097】ちょいと一杯で健康に。夏バテにオクラ酒

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 夏バテ対策といえばニンニク・・・ですが、これは当たり前すぎて芸がありませんね。そこで、当コラムのおすすめはオクラ。しかもお酒に漬けてつくるオクラの薬用酒ですから、左党の方にももってこいでしょう。

 薬用酒というと以前はお年寄りか強壮を求める男性の専売特許のような感がありましたが、最近は主婦はもとより20代、30代にも浸透。特にハーブ酒は人気で、就寝前に「ちょっと一杯」という若い女性も増えているようです。

 薬用酒が体にいいのは、中に漬ける薬草や食品(果物や野菜)の有効成分をアルコールが効率的に抽出してくれるからです。

 また、お酒自体も適度に胃を刺激して食欲を増進させたり、末梢の血管を広げて血行を高める効果があります。

“酒は百薬の長”はここからきているわけですが、もちろん飽くまでも適量が前提。「百薬の長とはいえど、よろずの病は酒よりこそ起これ」(兼好法師)という側面も忘れてはなりません。

 さて、今回ご紹介するオクラ酒、薬用酒に詳しい田村稲生先生(中医食治研究会会長・薬剤師)も「夏バテ対策にはイチオシ」というスグレモノです。

 オクラと聞いて顔をしかめる方も多いかもしれません。どうも独特のヌメリ感が敬遠されるようですが、実はこのヌメリこそが健康パワーの源。ペクチンなどの食物繊維の宝庫で整腸作用やコレステロール降下作用のほか、血糖値の上昇を抑制する効果もあるのです。

 さらにオクラにはカルシウムやカロチン、ビタミンB1、鉄なども多く含まれており、夏バテ解消にはまさにうってつけの野菜と言えるのです。

 材料分量の目安はオクラ30グラム、氷砂糖100グラム、ホワイトリカー(35度)200ミリリットル。

 オクラはヘタをつけたまま水洗いして、よく乾燥させます。容器にオクラと氷砂糖、ホワイトリカーを入れ、密閉した上で冷暗所に1〜3カ月保存。アルコール臭が抜け、オクラの香りがしてきたらオクラをこして出来上がりです。

 味はスッキリさわやかな口当たりで、青臭さは残りません。これならオクラ嫌いでもおいしく飲めるでしょう。

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2015年08月14日

【098】食の楽しみが奪われるだけではない味覚障害

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 味覚障害とは、字のとおりに食べ物の味が曖昧になったり、分からなくなる病気です。近年急速に患者数が増えており、毎年14万人がこの病気にかかっているとか。 

 カゼとか、特に病気でもないのに何を食べても美味しく感じられない。甘さや辛さ、酸っぱさなどがはっきりしない。口の中がいつも苦いように感じる・・・。近頃こんな症状が気になるあなたも、ひょっとしたら味覚障害に陥っているかもしれません。

 中には、ラーメンを食べてもゴムを噛んでるみたいとか、リンゴと梨の味の違いが分からないとか。信じられないでしょうが、味覚障害においては、そんなケースも決して珍しくはないようです。

 味覚障害は多くの場合、体内の亜鉛不足から起こると考えられています。

 亜鉛は細胞を構成するタンパク質の合成に不可欠の成分。不足すると、細胞の再生(新陳代謝)にブレーキがかかり、健康にさまざまな悪影響を及ぼします。

 その1つが味覚です。食べ物の味は、舌に分布する味蕾(味細胞)で感じます。この味細胞は、他の細胞と比べて新陳代謝が激しいため、亜鉛不足の影響が現れやすい特徴があります。

 再生されずに、古いまま残った細胞は食べ物の味を判別する機能が損なわれ、味覚に障害が生じてくるのです。

 味覚障害は単に味オンチになるだけではありません。さらに重要なことは、体全体の健康の危機を知らせる危険信号にもなっている点です。

 味覚障害研究のパイオニア、故・冨田寛医学博士によれば、亜鉛不足で細胞の新陳代謝が停滞する状態がづくと、ガンや糖尿病をはじめとする生活習慣病などのリスクを高めたり、老化に拍車をかけるそうです。

 亜鉛不足の原因はほとんどの場合、日頃の食生活のゆがみです。偏食、ダイエットなどによる過激な食事制限など、要するに亜鉛を摂らない、あるいは亜鉛を壊す食生活から生まれます。

 ちょっと皮肉なことですが、冨田先生によれば、味覚障害にかかる人は調理師、それも、まだ修行中の立場にある若い人がけっこう多いのだそうです。

  調理師の食事というと「まかない」。テレビの料理番組でも思わず生唾を飲み込む料理がよく紹介されますよね。

 確かに美味しいかもしれませんが、基本的に材料はお店の残り物ばかり。だから、どうしても栄養が偏りがちになってしまうらしいのです。

 大切なのは、毎日の食事の中で、いろいろな食材の中から幅広く亜鉛をとりつづけること。特に主食は亜鉛含有量の多いお米がおすすめです。
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2015年08月21日

【099】肌や髪のケアは洗いすぎにご用心

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 美肌を保つため、あるいは抜け毛や白髪から頭を守るためには常に清潔にしておかなくては・・・。

 というわけで、毎日シャンプーで頭をガシガシ、石鹸で顔をゴシゴシ。洗髪ときたひには二度洗い、三度洗い。これでもかと、まるで親の仇にでも会ったように精を出している人も少なくないようです。

 でも、せっかくの努力に水を差すつもりはありませんが、これはまったくの逆効果かも・・・。

『美人延命』などアンチエージングやスキンケアの著書でも知られる宇津木龍一先生(クリニック宇津木流院長)によれば「髪や肌を若く、健康に保ちたいのなら、むしろ、できるだけ洗わないようにすべき」なのだそうです。

 そんな馬鹿なと首を傾げられる方も、理由を聞けば納得されることでしょう。

 宇津木先生は肌の老化を促進する一番の元凶は“洗いすぎ”だといいます。

 人間の皮膚には自前の保湿成分をたっぷり含む角質層があり、これが外界からの刺激をプロテクトして細胞を常に瑞々しく保っているのです。

 ところが、洗いすぎると天然のバリアーであるこの角質成分までこそぎ落としてしまいます。皮膚は薄くなるとテカリが出るので、一見きれいに見えますが、これが大きな勘違い。むしろ乾燥して干からびた状態になった皮膚はキメを失い、カサカサしてきます。

 また刺激にも無防備になり、その結果炎症が繰り返されることによってシミ、シワ、クスミができやすくなるというわけです。

 頭皮細胞も同様です。洗いすぎると頭皮を守っている保湿成分層(角質)が消失。表皮の新陳代謝が低下し、炎症のできやすい脆弱な皮膚になっていきます。
 土壌が弱くなれば、そこに根を下ろしている木(髪の毛)も衰え、倒れやすくなってくるのは理の当然と言えるでしょう。

 宇津木先生ご自身も洗髪は滅多にせず、たまに行う場合もお湯で流す程度とか。むろん、洗顔石鹸で顔をゴシゴシなどは論外。それでいて60歳をとうに過ぎた今も頭髪は黒々フサフサ、顔もつやつやですから、説得力があります。

 頭髪の臭いが気になる時は、髪の毛だけをつまみ洗いするようにシャンプーすれば十分です。

 夏の日差しに荒れた肌をケアするときにも、洗いすぎにはご用心。
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2015年08月28日

【100】口の中が乾きませんか?

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 口の中が乾いて気持ちが悪い、喉がひりひり痛い、舌がよく回らず言葉がつっかえたりする、何を食べても味がよく分からない・・・。こんな症状でお困りの方は、ドライマウスの可能性が濃厚です。

 ドライマウスとは唾液の分泌が低下することで口の中が乾く症状。正式には口腔内乾燥症(ゼロストミア)といいます。

 主な原因は加齢による唾液腺の萎縮が一番。また、服薬による影響も大きく、特に精神安定剤、血圧降下剤、抗ヒスタミン剤、咳止め、ビタミン剤などは唾液の分泌を低下させます。

 そのほか、ストレスや喫煙、飲酒、過労などもドライマウスの一因になるそうです。

 ドライマウスは、単に嫌な感じがするだけではありません。

 唾液の中には殺菌作用のある成分が含まれているので、不足してくると雑菌が繁殖しやすくなり、先の症状以外に口内炎や口臭も発生しがちです。

 専門医の話によれば、ドライマウスの発症は自律神経の働きと深い関係にあるそうです。

 私たちは緊張したり、ストレスが高まったりすると、口の中が乾きます。これは交感神経が高まるため、唾液の分泌を促す副交感神経の働きが低下してくるからです。

 逆に言えば、副交感神経の働きを活発にすればドライマウスの改善につながることになります。

 そこで、おすすめしたいのがレモンの輪切りを一定時間おきに食べる「レモン療法」。これは池田歯科医院(京都)の池田朗彦院長が発案された免疫療法の1種で、レモンのような酸味の強い食品には副交感神経を刺激して、その働きをうながす作用があることを利用したものです。

  方法は簡単。レモンを皮ごと3〜5mmくらいの厚さにスライスし、密閉容器に入れておきます。それを2〜3時間おきに1枚ずつ食べるだけ。症状が重い場合は、間隔を1時間にします。

 食べるときにはレモンの輪切りを半分に折り、皮は残して実の部分だけいただきます。また、一口ごとに最低20回は噛むようにしてください。

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