2018年04月20日

【238】糖尿病の方はぜひ実践を! 合併症を防ぐ毛管体操

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 もし、あなたが糖尿病で、現在、食事療法などで改善を目指しているなら、ぜひ加えていただきたい健康法があります。

「毛管体操」といって、体力のない方でもできる簡単な運動です。

 糖尿病でもっとも恐いのは合併症ですが、毛管体操は血糖値を下げると同時に、この合併症の予防にも大きな効果が期待できます。

 インスリンの働きが低下して糖分が血液中に増える高血糖状態がつづくと、血管が痛んでボロボロになり、破れたりつまったりしてきます。その結果、血流が滞り、細胞への栄養や酸素供給ができなくなります。

 特にダメージが強くあらわれるのが毛細血管です。全身の血管の99%を占める毛細血管は血液循環の最前線基地。ここで、血液は運んできた栄養・酸素を細胞(臓器)に与え、かわりに老廃物や二酸化炭素を受けとって排泄します。その機能が低下すれば、当然、臓器の働きも悪くなってきます。

 糖尿病性合併症の多くは、こうした毛細血管の機能低下から発症します。網膜症や腎症、神経障害が三大合併症となっているのも、目や腎臓、末端神経には特に無数の毛細血管が集中しているからにほかなりません。

 糖尿病は、血糖が高い状態だけなら目立った自覚症状がないのが特徴です。でも、合併症は、ある日突然のようにあらわれ、いったん始まったら、元に戻すことはかなり困難という厄介な病気です。

 ご紹介する毛管体操は、高血糖で衰えてきた毛細血管の血行を高め、その働きを活性化させる運動です。

(1)床に仰向けに寝て、首の下に低いマクラかバスタオルを丸めたものを当てる。
(2)両腕と両足を、床に対してできるだけ垂直になるように上げる。手と足の指先はできるだけまっすぐに伸ばす。
(3)両腕と両足全体を、腕と足の付け根からブルブルと小刻みにふるわせる。長さは1分程度。心地よさが感じられる範囲で行う。
※この体操を1日2〜3回行う。

 手足が心臓より高い位置にあると血液が心臓に戻りやすくなります。さらに手足を小刻みに動かすことで毛細血管が適度に刺激され、循環がいっそう高まります。

 患者さんにも毛管体操を積極的に奨励しているという渡辺完爾先生(渡辺医院院長=東京・東中野)によれば、血糖値が改善されるとともに合併症の進行を止めたり、中には改善されたケースも少なくないそうです。

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2018年04月13日

【237】あなたの視力低下の原因はクビ猫背にあるかも?

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 あなたは猫背じゃありませんか? もし、そうなら、早く直したほうがいいですよ。

 なにしろ、猫背でいいことは1つもありません。えっ? 落ちているお金を早く見つけられる? それもそう・・・、いやいや、やっぱりお金より健康です。

  なにしろ、肩こりや腰痛、頭痛は言うにおよばず、内臓や自律神経にも猫背による悪影響はおよぶと言われているのです。

 さらにさらに、最近では近視や老眼、乱視など目の機能低下にも、猫背、特にクビ猫背が深く関係しているという話が話題を呼んでいます。

 クビ猫背というのは頭が前傾して、アゴが胸よりも前に出ている姿勢。当然、胸もこごみ気味で猫背になっています。

 視力回復研究所の山本卓弥代表は、20年以上にわたる研究で、「この状態がつづいていると視力が低下しやすく、回復も難しいことが分かってきました」と言います。

 その理由をかいつまんで説明すると−−。

 視力は、目の中の毛様体筋という筋肉の能力が大きく関与しています。毛様体筋はレンズの役割をしている水晶体の両側にくっついている小さな筋肉。この毛様筋が伸び縮みして水晶体の厚みを調整することで、入ってくる光(像)のピント合わせをしているのです。

 ところで、筋肉はたいていの場合、単独ではなく、つながっている他の筋肉と連動しながら働いています。

 たとえば、指を開閉させてみてください。よく見ていると、手の筋肉だけでなく、腕のひじのほうの筋肉も一緒に動いていることがわかります。

 毛様体筋も同様で、首や肩、背中の筋肉と連携して働いています。中でも首から肩、背中に広がっている僧帽筋とは、後頭部に近い部分で密接に連携しています。

 そのため、僧帽筋が柔軟で、よく動いていれば、毛様体筋もよく働き、視力は保たれやすくなります。逆に僧帽筋の力が衰えれば、毛様体筋の働きも悪くなり、視力は衰えがちになります。

 クビ猫背は、この僧帽筋の筋力を最も弱めてしまう姿勢なのです。

 視力が落ちているのは気になるけど、自分の姿勢がよく分からないという人は、ご家族など周囲の人に観察してもらいましょう。その結果、どうもクビ猫背らしいとなったら、試しに、次の体操をつづけてみてください。

(1)イスに座って背筋を伸ばし、両手を太ももに置く。
(2) この姿勢から、両肩を耳に近づけるようにして上げる。
(3)肩の筋肉に後頭部を乗せるような感覚で、顔をゆっくり上げて天井を見る。角度はできる範囲でかまわない。
(4)軽く胸を張り、1分ほど(3)の状態を維持する。

 スマホやパソコン作業、読書、デスクワークなどの合間に1〜2回行いましょう。

 筆者もやってみましたが、けっこう効果があります。肩こりや首コリも楽になるというオマケもありました。

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2018年04月06日

【236】中高年男性はマスターベーションに励むべし

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 中高年諸兄、近ごろマスをかいていますか? マスかきとはマスターベーション、男のオナニーのことですね。

 いきなり何を言い出すんだと赤面される方もいるかもしれませんが、これも健康には深い関係があるのです。

 ちなみにマスターベーションには、隠語も含めてさまざまな呼称があります。

 真っ当なところでは手淫、自慰。俗にはひとりエッチ、手コキ、せんずり、自家発電・・・。古いところでは須磨の裏なんて言い方もあるようです。スマの裏はマス、なんですね。昔の人は粋なことを考えたものです。

 ところで、オナニーは体によくないと思っている人がずいぶんいるようです。あなたも子供のころに「オナニーをすると頭が悪くなる」なんて言われて、ともすれば股間に伸びがちな右手をグッと押さえたクチではないでしょうか。

 でも、これは俗説、都市伝説もいいところ。何の根拠もありません。むしろ、科学的に言えばオナニーは体に良く、特に年をとってきたら健康維持や老化予防にどんどんやったほうがいいという研究報告が、世界各国の研究機関から数多く出ているのです。

 いわく、男性ホルモンの分泌が促進されて老化の進行にブレーキがかかる。いわく、免疫力が上がって病気になりにくい体になる、などなどです。

 さらに最近では、精子の活動を高めて不妊治療にも寄与するという研究報告も話題を集めています。

 不妊の半分は男性にあり、その原因の大半は精子の活性低下(造精機能障害)と考えられています。

 精子に元気がないと、射精しても卵子まで到達できないのというわけです。

 元気な精子を作るコツは、股間に過度な圧迫や熱を与えない、タバコを控えるなどですが、射精をするのも、その有力な1つになります。

 セックスにしろオナニーにしろ、とにかく射精をすることで精子の運動率が上がってくるのです。

 年をとってくると、セックスの機会や意欲が減退するもの。だったら、ひとりで気ままにできるマスターベーションで射精しましょうというわけです。

 快感を味わいながら健康維持、老化防止に役立つのですから、こんな一石二鳥もまたとありません。

 ただし、床オナニーや電動オナニーなど、性器に過度な刺激を与えるようなオナニーは避けましょう。これが重なると、通常のセックスで射精ができなくなることがあります。

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2018年03月30日

【235】春の野に出てヨモギを摘もう!

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 君がため 春の野にい出て 若菜摘む
 わが衣手(ころもで)に 雪は降りつつ

 おなじみ、小倉百人一首に出てくる和歌。詠み人は、第58代・光孝天皇(830年〜887年)です。

 あなたに差し上げるために春の野に出て若菜を摘んでいたら、私の袖に雪がしきりに降っていましたよ・・・といったところでしょうか。

 ようやく訪れた春の明るい息吹きが感じられて、何となくワクワクしてきますね。

 現代でも、春の野草摘みはなかなか楽しいものです。あなたも近くの野原や丘に出かけて若菜摘みと風流してみてはいかがでしょう。良い気分転換になると思いますよ。

  若菜とは、セリ、ナズナ、つくし、ヨモギなど、春先に生える食用になる野草。どれもオツな春の味が楽しめますが、健康の観点から見ると、何と言ってもヨモギが一番です。

  特に注目したいのは、ヨモギに豊富に含まれているクロロフィル。この成分には体内で次のような多彩な働きがあるとされています。

《デトックス作用》
 体内の老廃物や有害物質を絡め取って体外に排出する。美肌効果や便秘解消に有効。

《抗酸化作用》
 細胞の酸化を防ぎ、新陳代謝を促進する。アンチエイジングに有効。

《血管拡張作用&抗コレステロール作用》
 血管を広げたり、血中のコレステロールを減らして、血流を良くする。冷え性や高血圧などに有効。

 どうですか。道ばたや野原で簡単に採取できるヨモギには、薬も真っ青の健康効果がいっぱいなのです。

 特に5月〜初夏にかけてのヨモギの若芽(上の方の柔らかい葉)はエグミも少なく、栄養も豊富と言われていますから、チャンスはこれからです。

 摘んできたヨモギは、健康的にはヨモギ茶にして毎日飲むのがおすすめです。

 ちなみに緑茶や紅茶などとちがって、ヨモギ茶はノンカフェインなので、妊婦さんやお子さんでも安心して飲めます。

【ヨモギ茶の作り方】
(1)ヨモギの柔らかい葉のみを水でよく洗い、ザルにあげて水気をよく切ります。
(2)ザルや新聞紙に広げて、軒下などの風通しいよい所に置き、3〜4日、パリパリになるまで乾燥させます。
(3)乾燥したヨモギを細かく砕き、フライパンに入れ、弱火で5分ほど炒ります。香ばしい香りがしてきたら火を止め、冷ました後に乾燥剤と共に密閉容器に入れ、保管します。  後はその都度、ポットで抽出したり、煎じたりして飲みます。

 暑くなってきたら、アイスにしても美味しいですよ。

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2018年03月23日

【234】自律神経の乱れが「春バテ」を招く

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 今回は、春バテ対策です。

 夏バテならともかく、春バテなんて聞いたことがない? あるんですね、これが。

 主な原因は気候。春先は気圧や寒暖の変動が激しく、これに体が懸命に対応しようとする結果、自律神経のバランスが崩れやすくなるのです。

 自律神経というのは、自分の意志でコントロールできない神経のこと。呼吸、心拍、血管収縮、体温調節、発汗、排便、排尿など、生命活動に深くかかわっています。

 自律神経は交感神経と副交感神経の相対する2つの神経からなっています。前者は活動的になるときに働き、後者は休息するときに働く神経です。

 たとえば血管を縮めて血圧を上げるのは交感神経、逆に血管を緩めて血圧を下げるのは副交感神経。いわば自動車のアクセルとブレーキの関係と考えたらいいでしょう。どちらが効きすぎてもスムーズなドライビングはできません。  

  ところが、春は前記したような理由から、この自律神経のバランスが崩れがち。特に交感神経が緊張過多になることが多く、それが心と体にさまざまな不調を引き起こしていくのです。

 また、春には入学や卒業、転勤や異動などストレスを高める環境変化が多いのも、これに拍車をかけるようです。

 陽気がよくなるのはいいけど、春はどうも体がだるい、疲れやすい、肩こりや頭痛、便秘、不眠などがひどくなるという声が多いのも、たいていは自律神経の乱れが原因と考えられます。

 この乱れた自律神経を調整するのに有効とされているのが「前腕(ひじと手首の間)をなでる」方法です。

 前腕にはC触覚線維と呼ばれる特殊な神経が多く存在しています。

 C触覚線維は最近になって発見された特殊な神経で、これを適度に刺激することで脳に「心地よい」という快感が生まれます。すると、緊張していた交感神経がほぐれ、自律神経のバランスが改善されてくるというわけです。

 大事なのは、なで方。手のひらで、もう一方の前腕をなでますが、強すぎても早すぎてもいけません。C触覚神経には「ゆっくり動く刺激だけに反応する」という特徴があるからです。

 研究によれば、1秒間に5cmくらいの速度でゆっくりなでるのが最も効果的とか。また、手のひら全体を使い、やや圧をかけながらなでることもポイントです。

 春バテかなと思ったら、ぜひ試してみましょう。

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